俳優の佐藤二朗さんと橋本愛さんを巡る一部週刊誌報道を受け、フジテレビと佐藤さんの所属事務所がそれぞれ声明を発表した。
7月1日、フジテレビ系ドラマ『夫婦別姓刑事』の撮影現場で、佐藤二朗さんが共演者の橋本愛さんに対して問題行為を起こしていたと「週刊文春」が報道。同誌は、フジテレビが外部弁護士に調査を依頼した結果、「深刻なハラスメント」が認定されたと報じている。
これに対しフジテレビは、当事者を「男性俳優」「女性俳優」と表現し、実名には触れずに声明を発表。男性俳優に厳重注意を行い、再発防止を求めたことは事実だと認めた一方、撮影中に女性俳優の顔に触れた点を問題視したものではないと説明した。
一方、佐藤二朗さんの所属事務所であるフロム・ファーストプロダクションは、「週刊文春」の記事について「事実とは異なる内容」や「一方の見解を中心として構成されている部分」が含まれていると反論。「ハラスメントに該当する事実は確認されていない」としている。
佐藤二朗と橋本愛がW主演『夫婦別姓刑事』
今回報道の舞台となった『夫婦別姓刑事』は、フジテレビ系で4月14日から6月23日にかけて放送された連続ドラマ。
佐藤二朗さんと橋本愛さんがW主演をつとめ、企画・原案を秋元康さんが手がけた。
「週刊文春」は、同作の撮影中に佐藤さんが橋本さんにボディタッチを行ったほか、キャリアを否定するような発言をしたなどと報道。フジテレビ側が外部弁護士による調査を行った結果、「深刻なハラスメント」と認定されたとしている(外部リンク)。
争点は「接触」ではなく、その後の言葉か
フジテレビは声明で、週刊誌の記事掲載について、関係者のプライバシー侵害や二次被害につながるおそれが高いとして、掲載中止を申し入れていたことを明らかにした。
声明には、「週刊文春」が報じた「深刻なハラスメント」という表現は用いられておらず、「言葉等が問題視されたことを受けて」「厳重注意を行った」と説明している。
その上で、男性俳優の言動について「厳重注意を行うとともに、再発防止を求めたことは事実」と説明。ただし、「男性俳優が撮影中に女性俳優の顔に触れた点」を問題として捉えているものではないとした。
フジテレビが問題視したのは、女性俳優が演技上の制約を有することになった経緯を認識しながら発した「言葉等」だったという。声明では、外部弁護士による調査でその言葉等が問題視されたことを受け、「フジ・メディア・ホールディングス グループ人権方針」に則って対応してきたと説明した。
佐藤二朗所属事務所は「評価は適切ではない」
佐藤二朗さんの所属事務所は、「記事には事実と異なる内容や、一方の見解を中心として構成されている部分が多々含まれている」とコメント。
同社は、これまで事実確認や関係者との対話/対応を続けてきたとした上で、記事には事実と異なる内容が含まれていると主張。「記事で示されているようなハラスメントに該当する事実は確認されておらず、そのような評価は適切ではない」としている。
また、専門家からも佐藤さんの言動がハラスメントにあたるものではないとの確認を得ていると説明。
所属事務所側は、現場でのやり取りについても「演出上の意図や文脈が十分に考慮されていない」としており、報道の切り取り方に問題があるとの立場を強調している。
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