ディズニーのトレーディングカードゲーム『ディズニー・ロルカナ・トレーディングカードゲーム』(以下、『ディズニーロルカナ』)のデジタル版が正式発表された。
発表は、アメリカ・カリフォルニア州アナハイムで開催中のディズニーファンイベント「D23: The Ultimate Disney Fan Event 2026」における『ディズニーロルカナ』のステージで行われた。
『ディズニーロルカナ』公式サイトには、新たにデジタル版の特設サイトも公開されている(外部リンク)。
『ディズニーロルカナ』の開発を手がけるRavensburger社は事前に、現地時間8月14日18時30分から開催するステージ「The Quests Ahead for Disney Lorcana Trading Card Game」で、2027年以降の商品展開やイベントなどに加えて「見逃せない発表」を行うと予告していた(外部リンク)。
リリース時期や言語等の紹介については、現時点では明らかとなっていない。
ディズニー初の本格TCG『ロルカナ』、ついにデジタルへ
『ディズニーロルカナ』は、ウォルト・ディズニー・カンパニー監修のもと、ドイツのゲームメーカー・Ravensburger社が開発するトレーディングカードゲーム。
海外では2023年8月に展開を開始。日本ではタカラトミーが販売を手がけ、2025年1月に日本語版が発売された。
『ディズニーロルカナ』日本語版
プレイヤーは「イルミニア」と呼ばれる魔法使いとなり、魔法のインクを使ってミッキーマウスやエルサ、スティッチといったディズニーキャラクターを「グリマー」として召喚。
キャラクターを「クエスト」へ送り出すことで「ロア」を獲得し、相手より先に20ロアへ到達することを目指す。
一般的なTCGで勝敗の軸になりやすい「相手のライフを0にする」とは異なり、ロアを集めること自体が勝利条件になっているのも特徴だ。
ルールはTCG初心者にも入りやすく設計されている一方、6種類の「インク」の組み合わせやカード同士のシナジー、相手のクエストを妨害するタイミングなど、競技プレイでは緻密な駆け引きも生まれる。
初心者から競技プレイヤー、コレクターまで幅広い層を対象としたTCGとして人気を博している。
非公式デジタル版「Pixelborn」終了から2年──公式版を待望する声
その『ディズニーロルカナ』で、長らくプレイヤーから待望されてきたのがオンラインで対戦できる環境だった。
iOS/Android向け公式アプリ「Disney Lorcana TCG Companion」は提供されていたが、その機能はカード検索、コレクション管理、ルール解説、ロアのカウントなどが中心。
カードゲームそのものをオンラインでプレイするクライアントではなかった。
その空白を埋めるようにプレイヤー間で草の根で利用されていたのが、ファンメイドの非公式クライアント「Pixelborn」だ。
「Pixelborn」はオンライン上で『ディズニーロルカナ』の対戦が可能となっており、大会へ向けたデッキ調整や対戦練習の場として利用されていた。しかし、ディズニー社からの要請を受け、2024年6月に『ディズニーロルカナ』への対応を終了した。
その後も公式デジタル版を求める声は続き、2025年に海外メディア「GamesBeat」がRavensburgerへデジタル版について質問した際には、同社は「共有できる計画はまだない」としながら、コミュニティからの要望は認識していると回答していた。
デジタル化で『ロルカナ』の遊ばれ方はどう変わる?
オンラインで恒常的に対戦できる環境が整えば、初心者がルールを覚える入口になるだけでなく、競技プレイヤーにとっても大会前に大量の対戦経験を積める場所になることが期待される。
「D23: The Ultimate Disney Fan Event Showcases Disney Lorcana Trading Card Game」(画像は公式サイトより)
一方、『ディズニーロルカナ』はカードの収集、ショップ大会、ディズニー関連施設で行われるイベントなど、フィジカルなカードを介して人が集まる文化をこれまで積極的につくってきたTCGでもある。
また、数あるTCGの中でもプレイヤーコミュニティによるデッキリストの秘匿性も高く、それによりやや参入障壁が高かった側面も否めない。Ravensburgerは「友人と一緒に参加できる、初心者にも入りやすい環境」を目標の一つとして掲げている。
そういった情報伝達やコミュニケーション面での大きな変化がデジタル化によって期待される。
奇しくも日本では8月15日から16日にかけて、ディズニーアンバサダーホテルを会場に、初となる「ディズニーロルカナ 日本一決定戦 2026」が開催。大型競技大会の上位入賞者たちが集まり、日本一の座を争っている。
日本で競技シーンが本格化するのとほぼ同じタイミングで発表された、公式デジタル展開。
世界的なディズニーIPを背景に、コレクション、対面での交流、競技TCGという複数の文化を横断してきた『ディズニーロルカナ』が、デジタルという新たな遊び場をどうつくるのか注目される。
関連商品
対象年齢:大人
ブランド:タカラトミー(TAKARA TOMY)
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