『ディズニーロルカナ』初の大型大会「スタートツアー」東京会場レポート

2月23日（日）、池袋サンシャインシティ展示ホールBにて、「ディズニーロルカナ・スタートツアー スペシャルトーナメント」が開催されました。

ディズニーの本格トレーディングカードゲーム『ディズニーロルカナ』の日本初の大型大会です。午前の部／午後の部を合わせて、集まったプレイヤーたち──「イルミニア」は総勢600名超！

本大会の他にも、当日参加型のルール講習会やロルカナ交流会なども開催されて、多くのイルミニアたちで会場は大賑わい。

魔法のインクを用い、ディズニー作品でおなじみのキャラクターやアイテムを召喚して旅する『ディズニーロルカナ』の世界へとみなさんを誘います。

取材執筆：大久保寛　写真／編集：わいがちゃんよねや

『ディズニーロルカナ』日本初の公式大型大会

会場には、ディズニーキャラクターを身にまとっていたり、グッズを手にしたプレイヤーたちの姿も見られ、ディズニー愛あふれる温かい空気が広がっていました。

ディズニーという共通の話題を通じて、初めて出会った人同士でも自然と会話が弾むのが『ディズニーロルカナ』の魅力です。

今回のスペシャルトーナメントは、スイスドロー形式（※）で5回戦を行い、成績に応じて賞品が贈られます。4勝以上のプレイヤーには「ロルカナ交流会」でも配られているピンバッジ（配布される内容はランダムです）を配布。

※スイスドローとは、参加人数に応じた回戦数を行う大会形式のこと。1回負けても脱落することなく、最後まで大会に参加することができます。

さらに、3勝2敗以上のプレイヤーに配られるPRカード《ピノキオ - おしゃべり人形》と、SNS投稿キャンペーンで配られるPRカード《ラプンツェル - 天才アーティスト》は、なんと3月22日に発売される『フラッドボーンの渾沌』からの先行配布です！

さらに、見事全勝を成し遂げたプレイヤーには『ディズニーロルカナ』オリジナル帽子が贈られます！

いよいよ開幕したこのイベントで、プレイヤーたちはどんな物語を紡ぐのでしょうか。

この記事では「ディズニーロルカナ・スタートツアー スペシャルトーナメント」の模様をお伝えしていきます！

「スタートツアー」東京会場の5-0デッキの分布紹介──下馬評を覆す結果に！

スイスドロー5回戦を全勝で駆け抜けたプレイヤーは、午前の部・午後の部合わせて全15名。残されたその戦績こそが、彼らが現環境で最も強力なデッキを巧みに操った証と言えるでしょう。そんな今大会の全勝デッキの分布は以下の通りです。

アメジスト・エメラルド…6名
アメジスト・ルビー…4名
アンバー・スティール…3名
エメラルド・スティール…1名
サファイア・スティール…1名

『ディズニーロルカナ』の日本上陸から約1ヶ月。プレイヤーたちが日々試行錯誤を重ねてきたことで、これまでにさまざまなデッキが生み出されてきました。

メタゲームの現在地を把握するためには、環境の登場人物たち──デッキを知り、またどんな戦術が有効なのかを知ることが重要です。今回の「ディズニーロルカナ・スタートツアー スペシャルトーナメント」は、まさにその答えを探るための絶好の機会となりました。

開催前は「アメジスト・エメラルド」と「アンバー・スティール」の2強──海外環境の動向から観ても、誰もがそう思っていました。しかし、今大会は「アメジスト・エメラルド」が圧倒的に最多勢力として目立つ結果に！

それぞれのデッキがどのような強みを持ち、なぜ環境のトップに立つことができたのかを掘り下げていきましょう。

見事に5-0を成し遂げたデッキリストをご紹介！（一部のみ）

今大会で最多勢力を誇った「アメジスト・エメラルド」。

《マレフィセント - 竜視眈々》や《フリン・ライダー - イケてるお尋ね者》《チェシャ猫 - ヘンテコ》といった3コスト以下で2以上のロアを持ったキャラクターたちが大量に採用されており、序盤から効率的にロアを貯めることが可能です。

とにかく序盤からロアで先行することを意識し、《パスカル - ラプンツェルの親友》《ティンカー・ベル - 頼りになるよ》といった回避を持ったキャラクターできっちりと攻め切ることでほとんど対戦相手に干渉することなく勝利を目指します。

「アメジスト・ルビー」の組み合わせでよく見られるデッキは、序盤～中盤は相手の猛攻を凌ぎ、7ターン目以降にデッキの代名詞である《BE PREPARED》で一気に巻き返しを図るコントロールデッキです。

フィニッシャーは対戦相手のロアを掠め取る《アラジン - 無法の英雄》や、状況次第でほとんど「追加の1ターンを得る」と書かれているに等しい制圧能力を持つ《エルサ - 冬の精霊》、攻防を1枚で両立する《マレフィセント - 怪物ドラゴン》などです。

採用されるカードの単体性能は環境随一ですが、その性質上試合時間が長引きやすく、引き分けることも多いのが難点。「アメジスト・ルビー」を使用する際は、早め早めのプレイを心がけるとよいでしょう。

『THE FIRST CHAPTER 物語のはじまり』リリース直後から下馬評も高く、環境の一番手候補とも目されていた「アンバー・スティール」は今大会で全勝者使用率3位につけていました。

速攻を強く意識した形やカードアドバンテージを優先する形など、デッキリストのバリエーションが豊富な組み合わせです。

中でも、今大会では高いロアを誇る《モアナ - モトゥヌイ生まれ》を採用した形のデッキリストが目立っていました。

「5コスト・3ロア」という性能に加えてプリンセス・キャラクターをレディする能力を持っており、《アリエル - 麗しい歌姫》や《シンデレラ - 忘れない優しさ》の行動回数を増やしたり、エグザート状態の隙を消すことができます。

また、意志力が6あるので場持ちもよく、《ラプンツェル - いやしの賜物》との相性も良好です。