大型同人誌即売会「コミックマーケット108」(C108)が、2日間の開催を終えて閉幕した。
東京ビッグサイトで行われた夏コミには、8月15日・16日の両日それぞれ13万人が来場。2日間合計で、前年の夏コミより1万人多い26万人が訪れた。
「コミックマーケット108」会場の様子
2日間とも雨に見舞われるなど、天候には恵まれないながらも気温は比較的過ごしやすいものに。気象庁によると、期間中の最高気温は1日目が31度、2日目が30度。東京都に熱中症警戒アラートが発令されていた前年夏とは打って変わり、取材班も涼しさを実感できた。
会場には、2日間合計で22850サークルが出展。自作の同人誌やグッズ、コスプレなど、思いおもいの形で制作物を披露した。
『超かぐや姫!』人気や企業ブースの変化、会場で見た夏コミ
「コミックマーケット108」で注目を集めたのは、大ヒットを記録したNetflix発の長編アニメーション映画『超かぐや姫!』の同人誌だった。
初日には制作スタッフが描いたイラストを収録した『超かぐや姫!おつかれさま本』が頒布。該当サークルのスペースには多数の来場者が押し寄せ、一時は南ホールの外周を上回るほどの行列が形成された。
『超かぐや姫!』の同人誌を頒布したサークル・パンケーキオクトパスに並ぶ長蛇の列
また、企業ブースには複数の企業が初出展。家具・家電メーカーの山善が推し活グッズなどを飾れるディスプレイを展示するなど、近年の消費傾向の変化を反映した企業の参加も見られた。
一風変わったものでは、大手パチンコ・パチスロメーカーのサミー、大都技研、京楽産業、SANKYOが出展。アニメなどを原作とする遊技機の試遊台を設置した。
また、イベント全体としては海外からの参加者も増加傾向だ。運営するコミックマーケット準備会によれば、少なくとも76の国と地域からの参加があり、この数字は過去最多を更新したという。
50周年の節目に東京ビッグサイトの改修工事、対応に追われたコミケ
同人文化の祭典として知られる「コミックマーケット」は、1975年12月が初開催。2025年の夏コミから今回にかけて、50周年を記念した展覧会の開催や書籍の刊行など、様々な企画が展開された。
一方で、50周年という節目の年ながら、会場である東京ビッグサイトは大規模な改修工事中。2028年2月中旬まで続く工事の影響で、今回は東展示棟の4〜6ホールが使用できない状態での開催となった。
それに伴い、「コミックマーケット108」では例年使用されていた東展示棟と西展示棟を行き来する導線の一部が封鎖。コミックマーケット準備会では、その他の導線や新たなルートへの声掛けによる誘導など、対応に追われていた。
年末の冬コミ「コミックマーケット109」は7年ぶりの3日間開催
様々な転機を迎えつつも、「コミックマーケット」へのサークル申し込み数は増加を続けている。
それを受け、コミックマーケット準備会は2026年末に開催される「コミックマーケット109」(C109)の開催期間を12月29日(火)~31日(木)の3日間にすると発表。
かつては3日間開催が当たり前だった「コミックマーケット」だが、東京オリンピックやコロナ禍の影響を受け、近年では2日間開催がスタンダードとなっていた。
2日間を超える日程での開催は2019年12月の「コミックマーケット97」以来7年ぶり。3日間開催に絞ると2018年12月の「コミックマーケット95」以来8年ぶりとなる。
なお、2027年以降の開催についてはサークル申込数の推移を見て改めて検討するとされている。
半世紀にわたって同人文化を支えてきた「コミックマーケット」。お盆・年末という開催時期も相まって、長らく参加を続けている人々にとって同イベントの日程は年中行事とも言うべきものになっている。
今後の「コミックマーケット」がどのような動きを見せていくのか、引き続き注目していきたい。
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連載
2026年8月15日(土)・16(日)の2日間にわたって、東京ビッグサイトの東1~3・7ホール・西展示棟・南展示棟・東8ホール内外・屋上展示場・庭園他(サークル・企業ブース・コスプレエリア)で開催される“夏コミ”こと「コミックマーケット108」(C108)を特集。






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