バーチャル・エイベックスが9月29日、同社取締役の原佳祐さんに、親会社であるエイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社から一部株式が譲渡されることが発表された(外部リンク)。
バーチャル・エイベックスはバーチャルアーティスト「まりなす」「LiLYPSE」運営や、バーチャルアイドルフェス「Life Like a Live!」主催として知られる企業。
今回の株式譲渡により、バーチャル・エイベックスはエイベックスの連結範囲から除外される見通し。同社はエイベックス・グループから独立性を得た状態になるとみられる。
「まりなす」運営などで知られるバーチャル・エイベックス
バーチャル・エイベックスは2021年、エイベックスのバーチャルエンターテインメント事業を拡大するため、新会社として設立。
「まりなす」「LiLYPSE」運営、バーチャルアイドルフェス「Life Like a Live!」開催、タレントの後藤真希さんやアイドルグループ「iLife」のバーチャル化など、幅広い事業を手がけている。
新事業開始など“独自成長戦略の推進”が株式譲渡の背景
これまで、エイベックスの完全子会社であるエイベックス・クリエイター・エージェンシーが発行済株式の100%を保有していたバーチャル・エイベックス。
エイベックスによれば、今回の株式譲渡は、新事業開始などの独自成長戦略の推進について、原佳祐さんからの進言があったことがきっかけ。様々な選択肢を模索した末に、経営陣による株式買い取り(マネジメント・バイアウト)が実施されたとのこと(外部リンク)。
譲渡株式数は、普通株式4500株のうち3645株(81%)。譲渡価額は非開示となっている。エイベックスによれば、この株式譲渡による2026年3月期の連結業績に与える影響は軽微とのこと。
また、同社は2026年3月期第3四半期より、エイベックスの連結範囲から除外。合わせて、同社の代表取締役社長・加藤信介さんが退任し、原佳祐さんが代表取締役社長に就任する。

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