雪花ラミィ使用のVRデバイスは視線追跡&表情追跡搭載機か?
VTuberが配信中の空間にファンが飛び込めるという点で、今回の雪花ラミィさんの配信は、これまでのホロライブVRChat配信の中でも一歩進んだ取り組みと言える。
技術面でも注目すべきポイントが多い。
まずは、雪花ラミィさんのVR環境だ。配信中、雪花ラミィさんは目をまばたきさせ、左右別々に開閉する動きを見せたほか、舌を出す、頬をふくらませるといった仕草も披露。
舌を出してみた雪花ラミィさん/画像は配信より
VRChatでこれらを実現するには、アイトラッキング(視線追跡)とフェイストラッキング(表情追跡)が必要だ。
両機能を実現するVRデバイスは種類が少なく、さらに3Dモデル側にも顔を動かすための対応が求められる。さりげないところに、たしかな技術投資がうかがえる。
ホロライブ技術班の本気──専用ワールド&アバターもつくり込む
配信専用のワールドと同じ構造を持つワールドが、「雪民さんの同時視聴部屋」として一般公開されている。これもめずらしい取り組みだ。
同時視聴部屋で雪花ラミィさんの配信を見る雪民たち/筆者撮影
このワールドも技術的に興味深い。配信が行われる空間へ入室する際に、専用アバターへと強制変更させられる上、入室した先でアバターを変更すると、強制的に部屋の外へ退室させられる仕掛けが実装されている。
こうした仕掛けが存在する理由は、権利的に危ういアバターや、視覚的な"荒らし"を抑止するためと推測される。配信枠/アーカイブを守るために必要な機構だ。
なお、強制変更されるアバターは、雪花ラミィさんのファンネーム「雪民」から発展して生まれたキャラクターだ。
もこもこキュートな雪民アバター/筆者撮影
基調カラーが水色とピンクの2種類存在する上、メニューから様々な装飾品の脱着ができる、かなりのつくり込みようだ。
さらに、配信部屋には、配信に表示させるカメラ画角のスイッチングシステムとおぼしきものも存在が確認できた。VRChatのカメラ操作はかなり慣れが求められるため、こうしたシステムはVTuberにとってとても重宝するはずだ。
雪花ラミィさんはもちろん、ホロライブ技術班の力の入れようが伝わる内容となっていた。ここまでシステム構築を見るに、今後さらに力を入れたVRChat配信が行われる可能性も高そうだ。

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1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:12690)
この配信面白かったんだよなw