SEEDA、VERBALとの和解ソング「L.P.D.N.」実現の経緯を語る ☆Taku Takahashiが仲介

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SEEDA、VERBALとの和解ソング「L.P.D.N.」実現の経緯を語る ☆Taku Takahashiが仲介

SEEDAさん

ヒップホップメディア・ニートtokyoが3月26日、「SEEDA : L.P.D.N.に込めた思い〜VERBALとの和解について」と題した動画をYouTubeで公開した。

動画には、ニートtokyoを主宰するラッパー・SEEDAさんが出演。

日本のヒップホップ史に残るビーフ「TERIYAKI BEEF(※後述)」から約16年を経て、新アルバム『親子星』に収録されたラッパー・VERBALさんとのコラボ曲「L.P.D.N. ft. VERBAL」実現の経緯を語っている。

「SEEDA : L.P.D.N.に込めた思い〜VERBALとの和解について」

SEEDAとVERBALの騒動「TERIYAKI BEEF」

「TERIYAKI BEEF」は、SEEDAさんとラッパー・OKIさん(GEEK)が、VERBALさんらによるヒップホップグループ・TERIYAKI BOYZに向け、2009年に発表した同名のディス曲に端を発するビーフ(ラッパー同士のディスソングの応酬)。

問題となったのは、TERIYAKI BOYZが2009年にリリースした2ndアルバム収録曲の「SERIOUS JAPANESE」だ。

SEEDA & OKI (GEEK)「TERIYAKI BEEF」

「SERIOUS JAPANESE」では、SEEDAさんとOKIさんが2006年に発表した「Sai Bai Man (feat. OKI)」における「おっと 服に枝がついてる」というフックを彷彿させる「おっと 服に猿がついてる」という歌詞に続いて、聴き取れない不明瞭なアウトロが存在する。

SEEDAさん側は、自分たちを揶揄していると受け止めた上で、アンサー曲として公表した「TERIYAKI BEEF」でTERIYAKI BOYZを痛烈に批判した。

一方、TERIYAKI BOYZ側は音楽でアンサーせず、VERBALさんのポッドキャスト番組「ZIMA presents VERBALEYEZ」にSEEDAさんをゲストとして呼び、話し合いで解決を試みることに。

しかし、双方に納得のいく議論にはならず、SEEDAさんは終盤にフリースタイルを仕掛けたものの、VERBALさんははっきりとフリースタイルで応えることができなかった。

結果として和解こそしたものの、その番組の時点ではそもそも話が噛み合っておらず、両者の溝は埋まらなかった。

SEEDAとVERBALの間を取り持った☆Taku Takahashi


上記の騒動から16年を経て、SEEDAさんとVERBALさんが初めて共演した楽曲が「L.P.D.N. ft. VERBAL」だ。

3月21日にSEEDAさんがリリースしたアルバム『親子星』に収録されている。

なぜ今になって初のコラボ曲を発表し、和解したことを大々的に表明したのか?

今回ニートtokyoで公開した動画では、SEEDAさんは 「Fat Joeと50 Centが握手した(※1)のを見て、俺もこれを見せたいと思って」ときっかけを語っている。

しかし、SEEDAさん本人が「TERIYAKI BEEF」を過去のものとして水に流すことができても、ビーフに巻き込んでしまったそれぞれの仲間を含めた周囲の人間まで納得させるには時間がかかったと明かした。

また、m-floの☆Taku Takahashiさんが仲介役を担い、SEEDAさんとVERBALさんの間を取り持ってくれたことや、日本語ラップにおける平和の象徴というイメージのあるNujabesさんの楽曲「Luv(sic) Part 2 feat.Shing02」と同じサンプリングの元ネタ曲を使用した理由も語られている。

争いは周囲を巻き込み、当事者もまた周囲の手前、争いを収めるために遠回りをする羽目になる。

周囲に迷惑をかけてしまったことを、SEEDAは飾らない言葉で謝っている。たった3分の動画だが、16年の重みが詰まった言葉は必聴だ。

この動画を観て、もう一度アルバムに耳を傾けたい。

(※1)長年にわたってビーフを続けていたアメリカのラッパー、Fat Joeさんと50 Centさんが和解した一件

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