『犬王』『マインド・ゲーム』などのアニメ作品を手がけてきた湯浅政明監督が2月18日、新スタジオ・ame pippinを設立したと発表した。
自身のXで「ご連絡はこちらへお願いします」と投稿し、スタジオ公式サイトの問い合わせフォームを案内している。
また、ame pippinには、アニメや実写映画の製作/配信事業を展開するアスミック・エースとアニプレックス、そして新海誠監督作品を制作するコミックス・ウェーブ・フィルムの参画も明らかになった。
アニメ制作会社サイエンスSARU創業者の湯浅政明
湯浅政明監督は、TVアニメ『映像研には手を出すな!』『四畳半神話大系』『ピンポン THE ANIMATION』、映画『きみと、波にのれたら』など、数々のアニメーション作品を制作してきた人物。
2013年には韓国出身のアニメーターのチェ・ウニョンさん(現代表取締役)とサイエンスSARUを設立。2020年に代表取締役を退任するまで、監督との兼務を続けた。
サイエンスSARU時代の湯浅政明監督(2019年)/KAI-YOU編集部撮影
これまでに、日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞や、アヌシー国際アニメーション映画祭の各賞など、多数の受賞歴を持つ。絵を動かすことへのこだわりを感じさせる作風は、国内外のクリエイターからも支持を集めている。
2021年には、学術や芸術文化などにおいて功績を残した人物に贈られる紫綬褒章を受章している。
『犬王』公開後の2022年から約3年にわたり休養
劇場アニメ『犬王』が公開された2022年5月以降は休養期間に入っていた湯浅政明監督。当時は「休みながら次の準備を始めるつもりです」とコメントしていた。
国内はもちろん、海外からも活動再開後の動向に注目が集まっていた中で、今回新スタジオ・ame pippinの設立が発表された。
公式サイトに掲載された代表者挨拶で湯浅政明監督は、「新しいスタジオが新たな出会いや新鮮な創作の現場になることを期待して」と新スタジオ設立の意図を説明。
その上で「ゆっくりとした進歩ながらもスピーディーに臨機応変に楽しみながら自走する集団、未来を見据えた映像エンターテイメントづくりを目指します!!」とコメントしている。
※記事初出時、一部記述に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
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