米ラッパー/音楽プロデューサーのJay-Z(ジェイ・ジー)さんが、当時13歳だった女性に性的暴行を加えたとして訴えられていた件について、訴訟が取り下げられたことがわかった。
BBCニュース(外部リンク)ほか、複数海外メディアが報じている。
Jay-Zさんは自身が代表をつとめる会社・Roc Nationの公式Xを通して、訴えは「棄却された」と明言。
「私の妻、子供たち、愛する人たち、そして私が耐えてきたトラウマは、決して捨て去ることはできない」「すべての被害者と冤罪の被害者にとっての真実が勝ちますように」などとコメントしている。
盟友ショーン・コムズと少女に暴行を加えたと訴えられる
Jay-Zさんに性的暴行の疑惑が持ち上がったのは2024年12月8日(現地時間)。
2000年の「MTVビデオ・ミュージック・アワード」のアフターパーティにおいて、“ディディ”ことラッパー/プロデューサーのSean Combs(ショーン・コムズ)さんと共に、当時13歳だった女性に性的暴行を加えたとして、告発されたことが現地メディアで報じられた。
なお前段として、恐喝や性的人身売買などの容疑でショーン・コムズさんが2024年9月に逮捕/起訴(※)されており、これ関連して、Jay-Zさんへの民事訴訟が提起された形となる。
この訴えに対してJay-Zさんは、原告の弁護士であり、ショーン・コムズさんに対する性的暴行訴訟を多数起こしていることで知られるトニー・バズビーさんを、「詐欺師」「嘆かわしい人物」と強い言葉で批判。
訴状の内容を真っ向から否定し、徹底抗戦の構えを見せていた。
(※)ショーン・コムズさんの裁判は、2025年5月5日から開始される。
ヒップホップ史に残るラッパー・Jay-Z
Jay-Zさんは、米ニューヨーク・ブルックリン出身、1969年12月4日生まれのラッパー/プロデューサー。本名はショーン・カーター。妻は歌手のビヨンセさん。
幼少期から生活保護を受けており、11歳のころには父親との別離を経験。厳しい環境に育つ中で、ラッパーとして活動しはじめるも一度は挫折。
しかし、26歳の時に至近距離から通り魔に拳銃で撃たれたことをきっかけに再びラップに集中。以降2025年までにグラミー賞を25回受賞している(外部リンク)。
アメリカで最も権威のある音楽チャート・BillboardとVIBEによる企画「史上最も偉大なラッパーTOP50」(2023)では、NasさんやKendrick Lamarさんを抑えて1位に輝いている(外部リンク)。
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