ジェイ・Zが大麻ビジネス参入 元囚人の環境改善に対する取り組みも

ジェイ・Zが大麻ビジネス参入 元囚人の環境改善に対する取り組みも
ジェイ・Zが大麻ビジネス参入 元囚人の環境改善に対する取り組みも

Photo credit: NRK P3 on Visualhunt / CC BY-NC-SA

POPなポイントを3行で

  • JAY-Zが大麻ビジネス参入
  • カリフォルニア最大手の大麻販売会社「Caliva」とパートナー契約
  • ブランド戦略を担う「チーフ・ブランド・ストラテジスト」として
ラッパーのJay-Zさんが、アメリカ・カリフォルニア最大手の大麻販売会社「Caliva」のブランド戦略を担う「チーフ・ブランド・ストラテジスト」に就任したことが発表された。 ニューヨーク・ブルックリンの売人から、資産が10億ドルを超えた初めてのヒップポップ・アーティスト、そしてヒップホップをワールドワイドな音楽ビジネスへと昇華させたJAY-Zさんが、合法化の流れとともに大きく変わる大麻産業へ進出する。

大麻ビジネスでの社会貢献

Caliva社によると、ジェイ・Zさんはクリエイティブ面での決定や、支援活動や職業訓練、包括的な雇用環境の改善などを通じた、収監経験のある人々が合法化し成長する大麻産業に携わる機会を増やす活動や、ドラッグ抗争などで被害を受けた人々をエンパワーすることにフォーカスするとしている(外部リンク)。

JAY-Zさんはこれまで、かつての米大統領・レーガン、ニクソンが推し進めた「War on Drugs(ドラッグ戦争)」政策について「Epic Fail」と語り、大麻やドラッグで収監された経験をもつ元囚人らを取り巻く司法制度の不公正や、出所後の環境の問題などについてたびたび声を挙げていた。 ジェイ・Zさんは公式サイトにて、「やるからには、正しく、最高のレベルでやりたい。大きなポテンシャルをもつ現在の大麻産業にあって、Calivaの専門性や理念をもって最高のパートナーになってくれるだろう。過程を楽しみながら素晴らしいものをクリエイトしたいし、良い行いをして人々を巻き込んでいきたい」とコメントしている。

世界の大麻の潮流

合法化の流れを受け、アンダーグラウンドな「薬物」としてのマーケットからクリーンなビジネスに変貌を遂げようとしている大麻ビジネス。近年では「グリーンラッシュ」といわれるほどに多くの大麻産業への投資やスタートアップ、新たなサービスが生まれている。そのなかで、セレブリティの大麻ビジネス参入も、近年徐々に増えている。 女優のウーピー・ゴールドバーグさんの「Whoopi & Maya」や、ラッパーのスヌープ・ドッグさんの「Leafs by Snoop」、ポスト・マローンさんも自身の大麻ブランドを設立すると報じられている。さらに、スヌープ・ドッグさんが設立した大麻関連産業専門のベンチャーキャピタル「Casa Verde Capital」は、4500万ドルという巨額の資金調達を行なっている。

また、麻薬組織からの没収金よりも大きな税収が見込めることや、資金源を削ることができることから、アメリカでは嗜好用を含め解禁を推し進める州が増えている。最近では、5月にイリノイ州がアメリカで11番目の嗜好用大麻合法の州に。コロラド州の大麻による税収が2012年の合法化から累計10億ドルを突破した(外部リンク)。 韓国やタイでも医療大麻が解禁され、日々議論も重ねられている大麻。この世界の潮流はまだ始まったばかりだ。

日本では違法です!

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