“漫画の神様”と称される手塚治虫さんの代表作『火の鳥』初の大型展覧会が開催決定。これは行かざるを得ません。
展覧会のタイトルは、「手塚治虫『火の鳥』展 -火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴-」。
「動的平衡」というワードでピンときた人もいるでしょうか。『動的平衡』『生物と無生物のあいだ』などの著書で知られる生物学者・福岡伸一さんが企画に参画。
展覧会では福岡伸一さんを案内人として、『火の鳥』で描かれた生命哲学を読み解く内容になるようです。
会場は六本木ヒルズの展望台・東京シティビュー。会期は2025年3月7日(金)~5月25日(日)。開館時間や入館料は未定で後日解禁されます。
『鉄腕アトム』『リボンの騎士』などを手がけた手塚治虫
手塚治虫さんは、1928年大阪府豊中市生まれの漫画家。“漫画の神様”と称される言わずと知れた巨匠です。
1946年に17歳で4コマ漫画『マアチャンの日記帳』でデビュー。後に『ジャングル大帝』『リボンの騎士』『ブラック・ジャック』など数々の名作を手がけました。
漫画界に残した功績は多大で、現在の漫画の基礎となる“ストーリーマンガ”の確立に尽力。
また、国産初の本格的なTVアニメシリーズ『鉄腕アトム』の放送を成功させ、アニメ業界にも大きな足跡を残した人物です。
生と死、輪廻転生など哲学的テーマを探求『火の鳥』
手塚治虫さんがライフワークと宣言していた『火の鳥』は、永遠の生命を持つ伝説の鳥・火の鳥を追い求める人々の葛藤を描く一大傑作長編です。
時空を超えて生きる火の鳥を狂言回しとし、過去と未来を交互に描きながら、“生と死”や“輪廻転生”といった哲学的テーマを探求しました。
初の大型展覧会では、生物学者・福岡伸一さんが企画/監修として参画。福岡伸一さんといえば、90万部のロングセラーとなった『生物と無生物のあいだ』や、『動的平衡』シリーズなど、“生命とは何か”を動的平衡論から問い直した著作を数多く発表してきた人物。
その新たな生命論の視点から『火の鳥』の物語構造を読み解き、手塚治虫さんが生涯をかけて表現し続けた「生命とはなにか」という問いの答えを考えます。
なお、展覧会のキービジュアルはグラフィックデザイナー・佐藤卓さんが担当。時空を超えて存在する超生命体・火の鳥を中心に、赤と黒を基調としたインパクトのあるデザインに仕上がっています。
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イベント情報
手塚治虫「火の鳥」展 -火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴-
- 会期
- 2025年3月7日(金)~5月25日(日)
- 会場
- 東京シティビュー(東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)
◆開館時間:未定
◆入館料:未定
◆主催:東京シティビュー
◆企画協力:手塚プロダクション
◆企画・監修:福岡伸一
◆問い合わせ:東京シティビュー 03-6406-6652(受付時間 10:00~20:00)
※その他の詳細情報は、順次公開予定です。
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