『鉄腕アトムで』で知られる“漫画の神様”こと手塚治虫さんが、性愛をテーマに描いた悲劇的なSF青春漫画『アポロの歌』が実写ドラマ化。2月18日(火)よりMBS/TBSドラマイズム枠で放送される。
主演は、アイドルグループ・timelesz(旧Sexy Zone)のメンバー・佐藤勝利さんと、映画『ベイビーわるきゅーれ』で注目を集め、NHK連続テレビ小説のヒロインへの抜擢でも話題の髙石あかりさん。
監督/脚本を『とんかつDJアゲ太郎』や『真夜中乙女戦争』などで知られる二宮健さんが担当。人間の愛と業を見つめる手塚治虫さんのダークファンタジーを現代解釈版として描き出す。
情報解禁にあわせて、1分間のティザー映像も公開された。
手塚治虫が愛と性の本質を描いた『アポロの歌』
原作である『アポロの歌』は、1970年に『週刊少年キング』(少年画報社)で連載され、手塚治虫さんの性教育漫画として同時期に連載された『やけっぱちのマリア』と共に話題を呼んだ作品だ。
愛を求めて様々な時代をさすらう主人公が、何度も人を愛しかけては、辛い別れを経験する展開を通じて、愛と性の本質を描き、讃歌を謳った作品として知られている。
連載中の1970年代に起こった大学紛争や学生の内ゲバ事件など、相次ぐ暗い世相が反映された影のある主人公像が特徴。
そして、人間のダークな部分を掘り下げたその作風は、後の『ダスト8』『アラバスター』『きりひと讃歌』と並び、手塚治虫のノアール作品“黒手塚”と呼ばれている。
ドラマ版は漫画を現代的に解釈 主演に佐藤勝利と髙石あかり
「愛のいくつかのケースについて、それが人間の生き方とどうかかわりがあるかを描きたいと思いました」
手塚治虫さんがそう語った『アポロの歌』を、手塚プロダクション監修のもと、現代解釈版の物語として蘇らせたのが今回の実写ドラマだ。
【ドラマ『アポロの歌』あらすし】
誰からも愛されず、誰をも愛せない近石昭吾。
幼少期の体験が原因で、男女が愛し合うことを憎むようになった少年は、深い眠りの中で「愛」を説く女神に出会う。
夢かうつつか、与えられた試練は、生まれ変わり死に変わり、結ばれぬ愛を繰り返すことだった──
主演の一人・佐藤勝利さんが演じるのは、幼少期の母とのトラウマが原因で、愛を軽蔑する大学生・近石昭吾。近年は俳優としても頭角を現す佐藤勝利さんが、2年ぶりの主演ドラマでパラレルラブストーリーに挑む。
一方、歌手になる夢を持つ昭吾の幼なじみ・渡ひろみを演じるのは、もう一人の主演である髙石あかりさん。アニメ映画『きみの色』や日曜劇場『御上先生』、さらにNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインなど、独特の存在感と確かな演技力で今最も注目を集める俳優の一人だ。
手塚治虫さんの壮大な叙情詩を新解釈で描くドラマ『アポロの歌』は、2月18日からMBSでは24時59分から、TBSでは25時28分から放送スタート。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント