ゲーム音楽の“歴史”と“本質”に迫る書籍『ゲーム音楽はどこから来たのか』刊行

ゲーム音楽の“歴史”と“本質”に迫る書籍『ゲーム音楽はどこから来たのか』刊行
ゲーム音楽の“歴史”と“本質”に迫る書籍『ゲーム音楽はどこから来たのか』刊行

『ゲーム音楽はどこから来たのか――ゲームサウンドの歴史と構造』書影

あらゆるゲームに欠かせない、ゲーム音楽。

聴くだけでプレイ中の体験が鮮やかに脳裏で再生されるような、そんな曲が誰でも一つや二つあるのではないでしょうか。

そんなゲーム音楽の歴史およびゲーム史の研究家である田中 “hally” 治久(たなか はりー はるひさ)さんが、10月22日に『ゲーム音楽はどこから来たのか――ゲームサウンドの歴史と構造』(Pヴァイン)を刊行しました。

共同監修書籍に『ゲーム音楽ディスクガイド』『インディ・ゲーム名作選』などのある同氏が、長年のゲーム音楽研究の集大成として手がけた新著。定価は2640円(税込)。

ゲーム音楽はどのように生まれ、定着したのか

『ゲーム音楽はどこから来たのか――ゲームサウンドの歴史と構造』は、“ゲーム音楽の歴史と本質を知るための最良の手引き”を謳う書籍。

著者の田中 “hally” 治久さんはゲームのサントラ制作に携わる傍ら、ミュージシャンとしても活動。ゲームソフトや音楽アルバムへの楽曲提供、国内外でDJ/ライブ活動も展開している著者が、ゲーム音楽がどのように生まれ定着したのかを紐解いていきます。

発行元のPヴァイン公式サイトの説明によると、本書で取り扱うのは世界初のアーケードゲーム『コンピュータースペース』や、世界的にブームとなったシューティングゲーム『スペースインベーダー』といった歴史的にも重要なタイトル。

そして『スーパーマリオブラザーズ』や『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』等の著名タイトルの数々。

これらを引用しつつ、「ゲーム音楽を『ゲームサウンド』という大きな枠組みのなかに位置付け直すことで、その答えを探る」内容になるそうです。

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イベント情報

ゲーム音楽はどこから来たのか――ゲームサウンドの歴史と構造

著者:田中 “hally” 治久
発行:株式会社Pヴァイン
発売:日販アイ・ピー・エス株式会社
定価:2640円(税込)
ISBN:978-4-910511-79-5

[目次]
はじめに──ゲーム音楽って、なんだろう。
序章 「最高のノイズ」があった頃
第1章 音の必然性──ヴィデオゲーム以前のゲームサウンド
第2章 エレメカ・サウンドとヴィデオゲーム・サウンド
第3章 ヴィデオゲームにBGMが定着するまで
第4章 「映画」になりたがるヴィデオゲーム・サウンド
第5章 音盤化するゲーム音楽
第6章 「ゲーム音楽語り」の構造
第7章 メカニクス/シグナル/ワールド
あとがき

[著者プロフィール]
田中 “hally” 治久(たなか・はりー・はるひさ)
ゲーム史/ゲーム音楽史研究家。チップ音楽研究の第一人者で、主著に『チップチューンのすべて』、共同監修書籍に『ゲーム音楽ディスクガイド』『ゲーム音楽家インタヴュー集──プロのベテラン18人が語るそれぞれのルーツ』『インディ・ゲーム名作選』ほか。さまざまなゲーム・サントラ制作に携わる傍ら、ミュージシャンとしても活動しており、ゲームソフトや音楽アルバムへの楽曲提供を行うほか、国内外でDJ・ライブ活動も展開している。

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