様々なゲームの音楽が使われたことで話題になった東京オリンピックの開会式だが、この演出を肯定的に捉えていたゲーマーが88.8%だったという調査結果が、ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチとコンサルティングを行うゲームエイジ総研から発表された。
なお、調査の対象は「全国10〜50代男女、何らかのゲームをプレイしている人」。サンプル数は「2979」。調査時期は「2021年8月」。調査手法は「インターネット調査」となっている。
東京オリンピック開会式でのゲーム音楽使用の賛否
SNSを中心に大きな話題になったこの演出について、識者やメディアから賛否があった。では実際、日本のゲーマーはこれをどう受け止めたのか。これを調べたのが今回の調査で、結果は以下のようになっている。 オリンピックの開会式を見たゲーマーは全体の57.2%で、ゲーム音楽が使用されたことを肯定的に捉えているゲーマーは88.8%。
ゲーム音楽の仕様に肯定的だったゲーマーの回答は以下のようなものがある。
調査を行ってゲームエイジ総研によれば、開会式のハイライトである選手入場時に自分の好きなゲームの楽曲が使われたことに喜んだと答えたゲーマーが多く見られたという。肯定的に答えたゲーマーの理由(一部)
「ゲームは日本が誇るべきものであるから」(43歳/男性)
「ゲームは勿論、ゲーム音楽自体も世界的に有名なものだから」(41歳/女性)
「意外性があり、子供の頃からゲームをやっていた自分としては凄く感動しました」(38歳/男性)
「聞いたことがある音楽でテンションがあがったし、オリンピックに興味がなかった人も見るきっかけになったと思う」(34歳/女性)
「オリンピックに全く興味がなかったが、ネットで話題になっていたので入場シーン目当てで翌日の開会式の再放送を見て、オリンピックに少し興味を持ったので」(25歳/女性)
「知っているのと知らない音楽があったが大人も子供もこれ知っているとか知らないとか話が出きて良いと思った」(19歳/男性)
また聞き覚えがある楽曲が華々しい場で流れることが嬉しいといった意見、ゲーム音楽の使用が話題になったことでオリンピック自体に興味が湧いたという意見もある。 一方、ゲーム音楽の仕様に否定的だったゲーマーの回答には以下のようなものが。
オリンピックとゲームの関係性が低いこと、ゲーム音楽を使用することへの妥当性の疑問などが挙がっている。否定的に答えたゲーマーの理由(一部)
「オリンピックとゲームのイメージが違うから」(33歳/女性)
「ゲーム音楽は知っている人には理解されるだろうが、ゲーム音楽を使う意味がよく分からない」(51歳/男性)
「もっと日本らしい曲がある」(44歳/男性)
最も好印象だった楽曲は「ドラクエ」の「序章:ロトのテーマ」
そして使用されたゲーム音楽のなかで、最も良かったと支持を集めた楽曲は「ドラゴンクエスト」の「序章:ロトのテーマ」と71.1%が回答。続く2位から5位には「ファイナルファンタジー」の「勝利のファンファーレ」や「モンスターハンター」の「英雄の証」が並んでおり、RPGの人気タイトルが支持を集めていたことがわかる。
「序章:ロトのテーマ」支持の理由
「CMでも1番聞いた曲。みんなが知っていると思う」(17歳/男性)
「この曲が一番有名で、誰もが耳にした事がある曲だと思うので」(36歳/女性)
「いよいよ始まるぞ!という気持ちになった」(37歳/女性)
「これから始まる雰囲気にぴったりで、とてもワクワクした」(39歳/女性)
「ロトのテーマと共に入場する選手たちがみんな勇者のように見え、応援したくなったから」(28歳/女性)
めくるめくゲームの世界
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