人気コンテンツの裏側に迫るBS-TBSの番組「X年後の関係者たち 〜あのムーブメントの舞台裏〜」で、“ドラクエ”こと「ドラゴンクエスト」シリーズを特集する。
放送は11月11日(月)の23時から。シリーズの生みの親として知られる堀井雄二さんと中村光一さんも出演し、シリーズの歴史を振り返る。
予告映像では、中村光一さんが考案した「ウィンドウシステム」についてや、メモリ削減のために街を一つ削除した話に言及されている。
国産RPGの金字塔「ドラゴンクエスト」シリーズ
『ドラゴンクエスト』は、1986年にエニックスから発売されたファミコン用ソフト。日本においてRPGというジャンルを一般に広めた作品としても知られている。
1988年に『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が発売された際には、全国の家電量販店に長蛇の列が形成されるなど、社会現象を巻き起こした。
2002年にはエニックスが、「ドラクエ」と並び国産RPGの二大巨頭として知られる「ファイナルファンタジー(FF)」を手がけるスクウェアとの合併を発表。
スクウェア・エニックスとなった同社は現在も「ドラクエ」シリーズの開発を続けており、2021年には最新作『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』が発表されている。
また、2024年11月14日(木)には、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のリメイク版が発売予定。ドット絵と3DCGが融合した映像表現「HD-2D」を用いて、同作の世界を新たに表現している。
フリーライターから転身 「ドラクエ」を生み出した堀井雄二
「X年後の関係者たち」に出演する堀井雄二さんは、「ドラクエ」シリーズを手がけたゲームデザイナー。
元々はフリーライターとして活動しており、エニックスのゲームコンテストを取材した際、自作のゲームを応募したところ見事入選。
その後、『ポートピア連続殺人事件』『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』などのミステリーゲームを制作。「ドラクエ」シリーズ以外では、『クロノ・トリガー』にもシナリオ原案として参加し、高い評価を得ている。
放送へ向けて、堀井雄二さんは自身のXで、中村光一さんとのエピソードを公開。
「少年ジャンプのライターとして、ゲームプログラムコンテストで受賞した彼を取材したのでした。ボクも受賞者の1人でしたが、その後、彼と組んでゲームを作ることになるとは、人生は不思議です」と、出会いを明かしている。
『かまいたちの夜』『風来のシレン』手がけた中村光一
一方の中村光一さんは、「ドラクエ」シリーズをはじめ、数々のゲームを手がけてきたプログラマー/プロデューサー。
1984年にチュンソフトを設立すると、『かまいたちの夜』や「風来のシレン」シリーズなどをプロデュースしている。
2012年にはチュンソフトがスパイクと合併し、スパイク・チュンソフトに。その後は、ドワンゴの取締役などを歴任している。
ブームの裏側を当事者に聞く「X年後の関係者たち」
「X年後の関係者たち 〜あのムーブメントの舞台裏〜」は、ブームを巻き起こした商品やコンテンツを開発した当事者たちを招き、ヒットの舞台裏に迫る番組。
お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーさんがMCをつとめ、クリエイターたちから当時の裏話を引き出していく。
これまでには『龍が如く』『ぷよぷよ』といったゲームから、「じゃがりこ」「ツチノコ」「平成プロレス」など、ジャンルを問わず幅広いコンテンツを扱っている。
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