それは、ゲームの臨場感をより高めてくれるもの、その世界観をさらに深めてくれるもの、ゲームになくてはならないものである。
おすすめゲームを紹介するテレビ番組なども、ゲーム音楽に焦点を当てた特集を組むことが少なくない。
音楽はゲームに欠かせない要素なのだ。
そんなゲーム音楽の歴史は、1978年に発売されたゲーム音楽のレコード盤から始まったとされている。
それから40年、この間に生まれたゲーム音楽の名盤950枚を総ざらいできる書籍『ゲーム音楽ディスクガイド──Diggin' In The Discs』が、5月31日(金)に発売された。
スーファミからハード解放までの時代を網羅
今回発売されるゲーム音楽ディスクガイドでは、パソコンに搭載されているような、シンプルな音の出力を行うサウンドチップがゲーム音楽として使われていた時代。スーパファミコンや初代プレイステーションに、ごく小容量のサンプリングが用いられていた時代。
そしてサブスクリプション配信でゲームと共にゲーム音楽が配信されるようになった現代までの40年間を網羅している。
この書籍を監修したのが、ゲーム音楽史・ゲーム史研究家の田中 “hally” 治久さん。
80年代のパソコンやゲームボーイなどに搭載されていたような音源を使ってつくられたチップチューンという音楽そのものとその概念を広めた人物だ。 本書の序文を読むだけでも、この1冊に込められたゲーム音楽とゲームへの愛とリスペクトが伝わってくる。
個人的に好きなゲーム音楽はダントツで1990年にスーパーファミコンのソフトとして発売された『アクトレイザー』のものだ。「日本のゲーム音楽は、この国が生んだもっともオリジナルで、もっとも世界的影響力のある音楽だ」と『DIGGIN'』のプロデューサー、ニック・ドワイヤーは言う。これは、長年ゲーム音楽を研究し続けてきた本書執筆陣が、それぞれに思い続けてきたことでもある。ゲーム音楽は単なるゲームの付随物で終わるものではなく、かけがえのない価値を様々な形で具有している。〔……〕本書はゲーム音楽の歴史に散らばる何万枚ものサントラ盤やアレンジ盤から、これはという名盤たちを「音楽的な」観点から選び抜いた、ありそうでなかったディスクガイド本である。 本書序文より
日本のゲーム音楽の潮流に触れるためにも、今後ゲームをより深く楽しむためにも、この1冊は欠かさずにチェックしたい。
音楽とともに楽しみたいゲームたち
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イベント・書籍情報
『ゲーム音楽ディスクガイド──Diggin’ In The Discs』発売記念 田中“hally”治久さんトーク&サイン会
- イベント名称
- 『ゲーム音楽ディスクガイド──Diggin’ In The Discs』発売記念 田中“hally”治久さんトーク&サイン会
- 開催日時
- 2019年6月8日(土) 18時開始
- 開催場所
- 書泉ブックタワー(秋葉原)9Fイベントスペース
- イベント内容
- 田中“hally”治久さんによるトーク・サイン会
- お問い合わせ
- 書泉ブックタワー(秋葉原)TEL 03-5296-0051 営業時間 10:00~21:00
- ※5月21日(火)より、書泉ブックタワー8Fにて対象商品をご予約・ご購入の方に先着順で参加券を配布いたします。
- <書籍情報>
- 監修
- 田中 “hally” 治久
- 執筆
- DJフクタケ/糸田屯/井上尚昭
- レーベル
- ele-king books
- 発行
- 株式会社Pヴァイン
- 発売
- 日販アイ・ピー・エス株式会社
- 判型
- A5判
- ISBN
- 978-4-909483-29-4
- 発売日
- 2019年5月31日(金)
- 価格
- 2,580円(税抜)田中 “hally” 治久
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