『東大ファッション論集中講義』(筑摩書房)が、ちくまプリマー新書から9月11日(水)に刊行される。
本書では、神戸大学准教授の平芳裕子さんが、2023年に東京大学で行った集中講義の内容を収録。東大生から反響を呼んだという一度きりの特別講義が、新書となって甦る。
東大で行われた集中講義「ファッションを考える/ファッションで考える」
著者の平芳裕子さんは、神戸大学大学院人間発達環境学研究科の准教授。
表象文化論・ファッション文化論を専門としており、主な著作に青土社『まなざしの装置――ファッションと近代アメリカ』、10月22日(火)に発売予定の吉川弘文館『日本ファッションの150年――明治から現代まで』などがある。
『東大ファッション論集中講義』は、2023年7月18日から21日に行われた4日間の集中講義「ファッションを考える/ファッションで考える」(外部リンク)の内容を収録したもの。
本講義では、芸術文化の研究課題や研究対象としてファッションを考察するための思考法について教授。
「ファインアートと似て非なるファッションの特性とファッション史の文脈を理解し、ファッションを研究するための視座を獲得する」ことを目的として開催された。
新書でも目次は集中講義の授業計画をそのまま採用。「ファッションは何を意味するのか」「身体と表象:ファッションとアートの接近」などのテーマから、ファッションを捉え直す内容となっている。
集中講義「ファッションを考える/ファッションで考える」授業計画
1. それでもファッションを研究する
2. 裁断と縫製:衣服に起源はあるのか
3. 言葉と学問:ファッションは何を意味するのか
4. 作法と流行:ファッションはなぜ女性のものとなったのか
5. モデルと複製:ファッションデザインの始まり
6. 自由と拘束:女性の身体は解放されるのか
7. メディアーとイメージ:衣服がファッションになるとき
8. ミュージアムとファッション展:ファッションを鑑賞する
9. 身体と表象:ファッションとアートの接近
10. 名と言説:シャネルはなぜ評価されるのか
11. 労働とSDGs: お針子は消えたのか
12. 日本と近代:洋服とはなんだったのか
13. 批評と研究:ファッション学からファッションスタディーズへ
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