連載 | #10 コミックマーケット104特集

にじさんじ、5年ぶりのコミケ出展 担当者に聞く「創作への熱量」の重要性

にじさんじ、5年ぶりのコミケ出展 担当者に聞く「創作への熱量」の重要性
にじさんじ、5年ぶりのコミケ出展 担当者に聞く「創作への熱量」の重要性

「コミックマーケット104」に出展したにじさんじのブース/写真はKAI-YOU編集部撮影

同人即売会「コミックマーケット104」が、8月11日から12日まで東京ビッグサイトで開催されました。

コミケといえば約2万4000サークルが参加する同人作品の祭典ですが、その盛り上がりを語る上で外せないのが、企業ブースの存在です。

コミケには、ゲームや漫画、アニメなど、様々なコンテンツを扱う企業が出展し、グッズの販売や独自の企画を行います。

そんな企業ブースの中でも、近年目立っているのがVTuber関連のブースです。

今回は、ANYCOLOR社が運営する大手VTuberグループ・にじさんじが2019年以来5年ぶりに出展。どのような意図があり出展したのか、ブースの担当者にインタビューを行いました。

【写真】ブースに用意された「さんばか」「にじさんじ甲子園」の展示

“さんばか”のIFの物語を描く「Page of Lambda」

今回にじさんじが出展したのは、アンジュ・カトリーナさん、戌亥とこさん、リゼ・ヘルエスタさんの3人によるユニット「さんばか」に関するブースです。

左から戌亥とこさん、リゼ・ヘルエスタさん、アンジュ・カトリーナさん

今回ブースのメインとなったプロジェクト「Page of Lambda」は、「さんばか」の“IFの物語”を描くというもの。

リゼ・ヘルエスタさんとアンジュ・カトリーナさんの出身地であるヘルエスタ王国を舞台に、幼馴染である「さんばか」の3人が繰り広げる冒険を描いています。

『Page of Lambda』オープニング映像

「Page of Lambda」はpixivと創作コンテストを開催中

プロジェクトの一環としては、pixivと共同で「イラスト・マンガ部門」「小説部門」に分かれた投稿コンテストを開催。

9月30日(月)まで募集が行われており、優秀作品は2025年2月に開催予定の「にじさんじ 7th Anniversary festival」で展示されます。

コミケのブースでは、ポスターや缶バッジなどのグッズのほか、プロジェクトの設定資料集も販売されています。

C104にじさんじブースのグッズ販売の様子

創作への熱量が高い「コミケ」という場でアピールしたい

5年ぶりの出展について、ANYCOLORのブース担当者にインタビューを行うことができました。

──今回の出展にはどのような狙いがあるのでしょうか?

ANYCOLOR担当者 ブースのメインとなっている「Page of Lambda」は、「さんばか」のIFの物語を皆さんと一緒に描いていくプロジェクトです。

公式ではOP映像や設定資料集を作成していますが、pixivさんとのコンテストを含めて、物語の世界観は皆さんと共に広げていきたいと思っています。

コミックマーケットは、創作活動を行う方々が一同に会する、熱量と物量を兼ね備えたイベントです。

だからこそ、このプロジェクトを広める場として、コミックマーケットを選びました。

ブースには、「Page of Lambda」の設定資料も展示

──ブースの側面には、「にじさんじ甲子園 2024」(※)のパネルも展示されていて、多くの人が写真を撮っていました。出展してみて、ブースの反響はいかがでしょうか?

ANYCOLOR担当者 「にじさんじ甲子園」も、来場者の皆さんにアピールしたい、グループの強みとなる人気イベントですね。

今回ブースで販売しているグッズは、「Page of Lambda」の世界を共に広げてくれる、熱量が高い方々へのアピールという点も含めて、すべて先行販売となっています。

イベントが始まってみると、実際に多くの方がブースに集まってくださって嬉しく思っています。

C104に展示された「にじさんじ甲子園」のパネル

※にじさんじに所属する舞元啓介さんと、個人勢VTuberの天開司さんが共同主催する、ゲーム「実況パワフルプロ野球」を使った企画。2024年で5回目となり、多くのにじさんじ所属ライバーが参加する夏の風物詩的イベントになっている。

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