8月のビッグイベントと言えば、各地で開催される大規模な夏フェスに花火大会、さらには「コミックマーケット(コミケ)」でしょう。
ポップカルチャーの祭典として国内外で知られています。そして、「コミケ」の花形と言えばコスプレですよね。
8月11日からは「コミックマーケット104(C104)」が開幕しており、KAI-YOUからも取材班が現地に向かっている今、紹介するにはぴったりな漫画があります。
というわけで、年間数百タイトルの漫画を読む筆者が、時事に沿った漫画を新作・旧作問わず取り上げる連載「漫画百景」。
第五十景目は、橋本悠さんによる『2.5次元の誘惑』です。
灼熱の夏空に負けないほど熱い! コスプレがテーマの本作の魅力を解説していきます。
少年ジャンプ+で連載 橋本悠による漫画『2.5次元の誘惑』
『2.5次元の誘惑』は、橋本悠さんが2019年より、集英社の漫画アプリ/Web漫画サイト「少年ジャンプ+」で連載している漫画です。
誘惑の部分の読み方は“リリサ”なので、略称が『にごリリ』となります。
単行本は20巻まで刊行(2024年8月現在)されており、シリーズ累計発行部数は300万部を突破。2024年7月からはTVアニメが放送中です。
オタクとオタクが出会いはじまる『2.5次元の誘惑』
『2.5次元の誘惑』の主人公は、2次元のキャラクター・リリエルを嫁と豪語する奥村正宗。
先輩たちが卒業して、たった1人の部員になってしまった漫画研究部で、日々リリエル関連作品を嗜んでは愛を叫んでいるオタクです。
孤独な彼の元に現れたのが、奥村に引けを取らないリリエルオタクである天乃リリサでした。
リリエルへの憧れが極まって、「リリエルになりたい!」と話す彼女は、同じオタクである奥村になら打ち明けられると決心。
コスプレでリリエルへの愛を表現したいのだと告白します。
奥村はそれを全力で肯定し、さっそくリリサによるリリエルのコスプレを見ることになり……眼の前に現れたのは、3次元のリリサと2次元のリリエルの間に生まれた、まさに2.5次元のリリサ──。
子供の頃から憧れたリリエルが顕現したことに衝撃を受けた奥村は、リリサに請われて、彼女のカメラマンになることに。
その後も奥村の幼馴染で人気モデルの橘美花莉など、愉快な仲間たちがどんどん仲間に加わって、1人でいた頃とは考えられないほど賑やかな学園生活を送ることになります。
それでは以下から、漫画『2.5次元の誘惑』の魅力をネタバレありで解説していきます。未読の方はご留意ください。
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連載
テーマは「漫画を通して社会を知る」。 国内外の情勢、突発的なバズ、アニメ化・ドラマ化、周年記念……。 年間で数百タイトルの漫画を読む筆者が、時事とリンクする作品を新作・旧作問わず取り上げ、"いま読むべき漫画"や"いま改めて読むと面白い漫画"を紹介します。
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