再評価される「ロシア宇宙主義」の意義を問う書籍刊行 帯文は円城塔と東浩紀

『屍者の帝国』円城塔と哲学者・東浩紀が帯文を担当

編者であるボリス・グロイスさんはソ連出身の美術批評家。


今回刊行される『ロシア宇宙主義』は、2018年に出版された『Russian Cosmism』を日本語訳したものとなる。

監訳は東京大学大学院総合文化研究科教授の乗松亨平さんが担当。

ゲンロン代表でロシア文学者の上田洋子さんや、ロシア文学研究者の平松潤奈さん、ロシア思想研究者の小俣智史さんも翻訳で参加している。

公開された書影には、ニコライ・フョードロフも登場するSF小説『屍者の帝国』などで知られる作家の円城塔さんと、ゲンロン創業者で哲学者の東浩紀さんが帯文を寄せており、注目度の高い一冊となりそうだ。

どこかの宇宙では、この理論は完全に正しいはずだ。死者はよみがえり、忘れられるものはない。あるいはこの宇宙においてさえ。円城塔-『ロシア宇宙主義』帯文より

フョードロフの博物館論に唸り、ボグダーノフの血液交換論に戦慄した。いまこそ読みたいロシア思想の臨界点!東浩紀-『ロシア宇宙主義』帯文より

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