決裂する南極調査隊と好奇心の行方
ここからは漫画『狂気の山脈にて』本編の内容に触れていきます。
前述したように、本作は南極調査の探検隊が悲劇に見舞われる物語。時は1930年。輸送手段や通信手段の発達で、人類未踏の地を明らかにする偉業が人々を熱狂させていた時代です。
他の多くのラヴクラフト作品にも登場するミスカトニック大学が南極調査の探検隊を組織し、隊長をつとめるウィリアム・ダイアー教授(本作の語り手でもあります)以下、優れた研究者たちが最新設備と共に一路極寒の大地へ赴きます。
調査は当初順調に進み、さらには生物学の専門家・レイク教授が大発見に繋がる、ある痕跡を見つけます。レイク教授は偉業を予感し、計画の変更をダイアー教授に直訴するのですが、隊の安全を第一に考えるダイアー教授は慎重な姿勢を崩しません。
レイク教授はしびれを切らし、半ば強引に別働隊を編成して行動開始。後から振り返ると、この時からレイク教授は...
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