神々しい「魔女特殊歌唱用形態 八咫烏」
静かな足取りでステージへ現れたヰ世界情緒さんがソロで披露したのは「描き続けた君へ」。たどってきた道程を振り返り、その上で一歩を踏み出す覚悟の歌を歌い上げると、続いては理芽さんの「百年」へ。海外留学などを経て円熟した表現力が優しい歌声となって響き渡る。 そして幸祜さんの「ゲンフウケイ」へと繋がっていく。物憂げな表情を見せながらも、どこまでも伸びていく歌声で楽曲に込めた強い意志を表現した。続く春猿火さんの「身空歌」では、語り掛けるような静かな始まりから徐々にテンションを上げていき、繊細さと力強さを併せ持つ等身大の思いを叫んでフロアを圧倒する。 SINKA LIVEを経て、それぞれが手に入れた新たなアンセムを披露するセクションのラストは、花譜さんの「邂逅」。カンザキイオリさんから送られた楽曲を愛おしそうに歌い上げると、魔女たちの新たな門出を祝うかのように暖かな拍手が会場を包んだ。 それぞれの旅路の果てに、己の影と出会う5人がそれぞれの影と手を取り合うと、さらなる新形態「魔女特殊歌唱用形態 八咫烏」(読み:ヤタガラス)へと変化。装いも新たに披露するのは新曲「花束」だ。
めまぐるしく展開する楽曲の中で、それぞれがパワーアップした表現力を見せつける。織り成される神々しいほどのシンフォニーが、魔女たちの新たな一面を開花させていく。
一人ひとりが強烈な個性を発揮した後で、5人が集えばその何千倍もの輝きを発するというV.W.Pの強みをこれでもかと見せつけてからのMCでは、仲睦まじい様子で空気を一気に和ませる。 新形態はシックな色合いで各自の正統進化のようにも見えるが、髪型を見ると今までとは大きく異なっている。特に幸祜さんは、髪色にピンクが入ってかなり印象が変わっていた。くるくる回ってみたり、衣装を見せ合ったりしながらいつまでも続いてほしい幸福な空間を完成させたところで次の曲へ。
「祭霊」は、初期から大事に歌い継いできた「祭壇」と「言霊」のマッシュアップ。2曲が混ざって融けあい、新たに生まれ変わった楽曲だ。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント