カメラにも現れる「見る/見られる」という構図
MVの中で象徴的に描かれるもう一つの要素である「カメラ」からも、その「見る/見られる」の間の緊張感が現れている。この映像はカメラと人物が互いに凝視するところからはじまり、曲の入りが「間違いだらけの世界」という歌詞から始まることは押さえておく必要がある。彼らは、決して世界を肯定していない。
「入れるモザイク But 俺のスキルは健在 GOAT」という歌詞は挑発的だ。自らを検閲される対象として打ち出すのは、2023年に取り沙汰された旧ジャニーズ事務所を取り巻く一連の騒動を思い起こさざるを得ない。
カメラは脅威的な存在としてメンバーたちを映そうとするが、その視線は、実はメンバーたちによってコントロールされている。 世間は彼らを“アイドル”というエンターテイメントとして見ているが、逆にその視線をコントロールする権限を彼らが握っているように見せているのである。
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