VRへの没入感高める「フルトラ」商標登録、メタバース企業が独占に抗議

VRへの没入感高める「フルトラ」商標登録、メタバース企業が独占に抗議
VRへの没入感高める「フルトラ」商標登録、メタバース企業が独占に抗議

UnsplashMinh Phamが撮影した写真

メタバース事業を展開する株式会社アオミネクストは9月14日、株式会社Shiftallの持つ文字商標「フルトラ」について商標登録無効審判を請求したことを明らかにした。

株式会社アオミネクストの関係先に対して、株式会社Shiftallより「フルトラ」という語の使用を中止し、過去に遡ってその表示を削除するよう求める連絡があったとしている。

VR機器で全身の動きをアバターへ反映する技術「フルトラ」

「フルトラ」とはVR機器において、全身の動きをアバターへ反映する技術「フルボディトラッキング」の略称。

動きをトラッキングする機材を全身の各部分に装着することで、より正確に体の動きをアバターへ反映することが可能になる。

株式会社アオミネクストによれば、この呼称は「2018年以前より広く使われている語で、特定の企業によって独占されるべき語」ではないという。

過去には「フルトラの民主化」というキャッチコピーの掲載も

声明で株式会社アオミネクストは株式会社Shiftallに対して、商標権の放棄および、商標登録無効審判において株式会社アオミネクスト側の主張を認める旨を答弁するよう要求。

また、使用中止の申し入れに至った経緯の説明や、今後「フルトラ」という単語について商標権を行使しない旨を公に確約することを求めている。
HaritoraXオフィシャル動作デモムービー
「フルトラ」の文字商標を持つ株式会社ShiftallはトラッキングデバイスHaritoraXなどを製作・販売する企業。

HaritoraXには個人の趣味として開発された前身となるプロダクト・Haritoraが存在している。株式会社Shiftallはその制作メンバーと業務提携し、量産改良モデルとしてHaritoraXを開発している。

なお、当時のHaritoraの商品ページのタイトルには「フルトラの民主化」というキャッチコピーが掲載されている(外部リンク)。

それについても株式会社アオミネクストは声明の中で言及しており、「Shiftall社自身も『フルトラ』を広く一般に普及させることを事業の趣旨」としており、「『フルトラ』という語の独占の意図はない」と考えていると説明している。

(※)記事初出時、一部記述に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。

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1件のコメント

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匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:9216)

HMDを商標登録したようなもんだよね

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