VTuberをゲーム実況から分析した哲学論文が専門誌『フィルカル』に掲載

VTuberをゲーム実況から分析した哲学論文が専門誌『フィルカル』に掲載
VTuberをゲーム実況から分析した哲学論文が専門誌『フィルカル』に掲載

『フィルカル Vol.8,No.2』/画像は『フィルカル』公式サイトより

分析哲学と文化をつなぐをテーマにした雑誌『フィルカル』の最新号が、8月31日(木)に刊行される。価格は2530円(税込)。

本誌には、哲学研究者の山野弘樹さんによる論文「VTuberはいかなる意味で 二次元/三次元的な存在者なのか?」が掲載される。

論文について山野弘樹さんは、「ウォルトンの議論を使って『VTuberのゲーム実況』について論じた(おそらく)世界初の論文です」と述べている。

また、最新号の刊行に合わせ、トークイベント「VTuberの哲学:Vtuberとビデオゲームの世界」が、9月1日(土)19時〜21時まで、東京・文京区の本屋・Plateau Books及びオンラインにて開催される。

VTuberを哲学的に読み解く研究者・山野弘樹

山野弘樹さんは、東京大学大学院(総合文化研究科)に在籍している哲学研究者。

フランスの哲学者であるポール・リクールの研究や、現代文化を哲学の見地から分析する「VTuberの哲学」と呼ばれる研究に取り組んでいる。

2022年7月より、VTuber専門紙『VTuberスタイル』にてコラム「『VTuber文化』を哲学する」を連載中。

また、既刊『フィルカル(Vol.7 No.2)』には、兎田ぺこらさんや月ノ美兎さんなど23名のタイプを分類し、それぞれの特徴を捉えつつ、包括的にVTuberの解析を行った論文「『バーチャルYouTuber』とは誰を指し示すのか?」が掲載された。 『フィルカル』最新号(Vol.8,No.2)に掲載される論文は、二次元的であり三次元的でもあるVTuberを適切に理解するために、ゲーム実況から分析を試みている。

『フィルカル』編集部公式noteでは、論文の冒頭部分を試し読みすることができる(外部リンク)。

VTuber有識者によるトークイベントを開催

VTuberの哲学:VTuberとビデオゲームの世界/画像はフィルカル公式noteより

『フィルカル』最新号の刊行に合わせ、トークイベントが9月1日にPlateau Books及びオンラインで開催される。チケットはPeatixを通して、イベント当日19時まで購入可能(外部リンク)。

山野弘樹さんに加え、哲学者・富山豊さんや、小説『鈴波アミを待っています』で知られる小説家・塗田一帆さんが登壇する。

トークテーマは山野弘樹さんによる最新論文や、「VTuberの哲学」の根本動機となっている。
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書籍情報

『フィルカル Vol. 8 No. 2)』

出版社
ミュー
発売日
2023年8月31日
言語
日本語
単行本
380ページ
ISBN-10
4943995365
ISBN-13
978-4943995364
寸法
14.8 x 1.8 x 21 cm

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