国内VTuber市場規模、2022年度は520億円に 前年比67.7%増の急成長

国内VTuber市場規模、2022年度は520億円に 前年比67.7%増の急成長
国内VTuber市場規模、2022年度は520億円に 前年比67.7%増の急成長
株式会社矢野経済研究所が、日本国内のバーチャルYouTuber(VTuber)市場の調査を実施し、その結果を発表した。

同社の調査によれば、2022年度のVTuber市場(※)は520億円で、前年度と比べて67.7%増加。また、2023年度の同市場は、53.8%増の800億円になる見込みとしている。

(※)VTuberをマネジメントする事務所およびプロジェクトを運営する企業の当該事業の売上高(海外事業を含む)

【調査要綱】

1.調査期間:2023年2月~6月
2.調査対象:VTuberをマネジメントする事務所/プロジェクトを運営する企業等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、アンケート調査、電話による調査、ならびに文献調査併用

グッズの成長率が最も高く 市場規模の過半数を占める結果に

VTuber市場セグメント別構成比(2022年度)/株式会社矢野経済研究所が調査・発表

今回、矢野経済研究所が発表したプレスリリース(外部リンク)では、「グッズ」「ライブストリーミング」「BtoB」「イベント」の4領域に分けたセグメント別の内訳も掲載。

「グッズ(記念品など有形商品や楽曲ダウンロード販売などの収益を含む)」が267億円(51.3%)と、過半数を占める結果となった。なお、矢野経済研究所によれば「グッズ」は他の領域と比べて最も成長率が高いと言う。

それに続くのが、「ライブストリーミング(動画配信による広告料・スーパーチャット・メンバーシップなどからの収益を含む)」の135億円(26.0%)。

「BtoB(タイアップ広告、IPライセンスによる版権・商品化権ビジネスによる収益を含む)」は78億円(15.0%)、「イベント(ライブ・コンサートなど有償イベントのチケット販売収益を含む)」は40億円(同7.7%)である。

「VTuberは既に同人誌やTCGに比肩する地位を占める」

矢野経済研究所は、「伸び率は落ち着いてきているものの、VTuber市場は成長を続けて」いると分析。

同社が調査した、2021年度の同人誌(800億円)やトレーディングカードゲーム(792億円)の市場規模に匹敵していることから、「コンテンツ産業において既にこれらと比肩する地位を占めるに至っている」と述べている。

なお、「収益化モデル、VTuber市場の規模と推移、将来予測、主要参入企業の動向」についての検証などを含めた調査の全容は、6月30日に発売されたマーケットレポート『2023年 VTuber市場の徹底研究 ~市場調査編~』(外部リンク)に掲載されている。

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