ジリジリとした展開から咲乃もこがプロから連勝を飾る!
この日の第1戦目、対戦メンバーは咲乃もこさん、渋谷ハルさん、緑仙さん、鈴木たろうさんの4人。「もこちゃーん!」「たろうさーん!」と観客が声を上げ、応援バルーンを叩く。
大事な初戦、東一局。緑仙さんや鈴木たろうさんが有効牌を引き入れると、観客は声を上げて盛り上がる。そのまま誰も放銃(相手のアガリ牌を振り込む)することなく局が終わると、「よくやった!」と讃えるように、観客はみな応援バルーンを叩いて気持ちを表現していた。
初戦は、プロ雀士として活躍する鈴木たろうさんと、『雀魂』内での最高ランク“魂天”に到達している咲乃もこさんの2人を中心にしたアガリ合いとなった。
東1局こそ流局したが、その後は配牌の良さを活かし、両者が満貫以上の高い打点を狙ってアガリ合う展開。会場の高揚感もだんだんと増していく。
実況と解説をつとめた松嶋桃さんと渋川難波さんのコミカルな掛け合いと、クリティカルな解説も光っていた。
南2局で鈴木たろうさんによる字一色が狙えるツモと切り方に対してコミカルにイジりつつ、重要な局面では「この牌は切ると思います」「こういう展開になってほしいですね」と話す渋川難波さんの解説や読みがズバズバと当たり、「おおお……!」と驚きの声が聞こえる場面もあった。
結果、初戦を制したのは咲乃もこさん。前回の出場から2連勝を収めたが、「アガってもアガっても全然離せない。非常にカロリーの高い戦いだった」と振り返った彼女に、会場からは「ナイスもこー!」と声援が飛ぶ。
そのまま連闘に向かう彼女の背を押すように、応援バルーンを叩く音も多く響いていた。
咲乃もこ、多井隆晴の師弟対決の行方
第2戦は、咲乃もこさん、因幡はねるさん、ルイス・キャミーさん、多井隆晴さんの対局。プロ麻雀界でも現在最強格の1人であり、リーグ戦の開催に向けて多大な貢献を果たした多井隆晴さんの手堅い麻雀が、序盤から存在感を放った。解説の渋川難波さんは「隆ちゃんは危ない橋を渡らない。手堅い麻雀を打つんです」と語る。
特に東3局目。渋川難波さんが「いま東を切らないならもう出ません」と話した直後、危険牌になりそうな東を切らず、むしろアガるために有効な手牌を早々に多井隆晴さんが切りはじめ、そのまま対局終了まで持ち込んでみせたのには痺れた。会場も大いに沸いていた。
「このまま多井さんが押し切るか……?」
会場のそんな空気を変えたのは、初戦に勝った咲乃もこさんだった。
多井隆晴さんと咲乃もこさんは数年前から何度となくコラボしており、「咲乃もこ魂天到達計画」と称した企画配信を通じ、師匠と弟子のような間柄である。咲乃もこさんが『雀魂』の最高ランク“魂天”に到達したのは、偉大な師匠の影響が非常に大きいのだ。
しかもアガリにアガりまくって打ち立てた73200点は、今大会の最高打点を記録するというおまけつきだ。
特に南3局からの3連続アガリはすべて高打点でのアガリとなったこともあり、「もこがまたアガるのか?」「誰かが止めるのか?」という興奮が会場中を包んでいた。
第2戦終了後、インタビューに登場した咲乃もこさんの姿に多くの歓声が飛んでいたのは言うまでもない。プロからの連勝を飾った彼女は、終盤戦のキープレイヤーになるだろう。
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