数多の仕様変更が続くTwitterから、ユーザーが他のSNSへ移行する動きが目立つ昨今。新たに登場した「Threads」の使い勝手に注目が集まっています。 そういった状況の中、Meta社のCEOであるマーク・ザッカーバーグさんが、2012年1月からなんと11年ぶりにTwitterを更新。
2人のスパイダーマンが指を差し合って「お前の方が偽物だ」と言い合う画像をツイートしました。
先日、Twitterを運営するX社のオーナーであるイーロン・マスクさんと金網デスマッチで対戦するのではないかと話題になったばかりのマーク・ザッカーバーグさん。この投稿には一体どんな意図が込められているのでしょうか。
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— Mark Zuckerberg (@finkd) July 6, 2023
1967年版のアニメ『スパイダーマン』のある場面がネットミーム化
そもそも、マーク・ザッカーバーグさんが投稿したこの画像の元ネタは、アメリカで1967年から放送されたアニメ『Spider-Man』第19話「Double Identity」のワンシーンです。ネットミームを紹介する「Know Your Meme(外部リンク)」によれば、2012年頃から「どっちもどっち」や「似たもの同士」を指すネットミームとして流行。
日本で2019年に公開された『スパイダーマン:スパイダーバース』にもパロディシーンが挿入されていました。
Threadsのリリース日にこのネットミームを投稿するのは、イーロン・マスクさんへの挑発と考えられる……かと思いきや、事態はもう少し複雑なようです。
同名アプリ「threads」運営が困惑「一切関係ありません」
実はマーク・ザッカーバーグさんがこの投稿をする約9時間前、同じネットミームがTwitterに投稿されていました。— threads (@Threads) July 5, 2023投稿したアカウントの名前は「threads」。Meta社の「Threads」とほぼ同名アプリの公式Twitterアカウントです。
こちらの「threads」は、制作者向けに業務用ツール・Slackの代替アプリを志向してつくられたアプリ。「threads」と「Threads」……似ていながらも異なる、まさしくスパイダーマンのネットミームと同じ状況に困惑し、笑うしかない心情が伝わってきます。
マーク・ザッカーバーグさんの投稿も一連の流れを踏まえてのものとも考えられますが、その真意は本人にしかわかりません。
「threads」にはMeta社を意識した注意書きの数々が
「Threads」が発表されたことを受けてか、「threads」のTwitterアカウントのプロフィールには「当社はMeta社とは一切関係がありません」の注意書きが。また、7月3日の投稿にも「大手ソーシャルメディア企業とも提携していないことに注意してください」と書かれているように、Meta社の動向に注視していたことがうかがえます。
そもそもThreadsは撚り糸や脈絡を意味する一般的な単語。Hi, we're Threads. 👋 We've been kickin' it on this block for a while, and if you're new here, please note that we have no affiliation with any large social media company.
— threads (@Threads) July 3, 2023
We are, however, replacing Slack for the modern teams of today. Check out more below: pic.twitter.com/h7eH4lW4L9
ここまでの大手企業と名前が被ってしまうのは珍しい事例である……とはいえ、名付けの際には独自の要素を入れたほうが良いという教訓になりそうな出来事です。
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