こういう光景を想像して書いた曲です。
狼男の圧倒的な歌唱力によって夢心地に誘われた会場に、騒がしくやってきたのは登場が予告されていたゲストのMarprilだ。一気に賑やかになった雰囲気のまま突入したのは「ブルスク feat.Marpril」。コーサカさんと立花鈴さんがメロウなラップを重ね合えば、反対側ではアンジョーさんと谷田透佳さんが可愛く振りを合わせる。テーマカラーが似通った2組が見事なユニゾンを生み出していく。
ファンたちの愛がつくり出す優しい景色を目にして、「めちゃくちゃ大変な時期に、こういう光景を想像して書いた曲です」とこぼすコーサカさん。いつになくまっすぐ届けられたその言葉にあたたかな拍手が送られる。 改めて最初のゲストとして現れたMarprilを紹介し、「別に我々のライブだからってね、我々の曲をやらなければいけない決まりはないよ」と、まさかの期待が煽られたところで投下されたのは「シンフォニア」。“人生ってのは上手くいかない
Riskey マス目もなけりゃ賽の目すらもない
進めるのは足 転がるのは躓くから
Reach out 万感
背中押してくれる貴方達に感謝”
タイトなビートの上に2人の性質の異なる歌声が美しく響き合うMarprilのオリジナルソングを、異なる才覚を持つ4人のアーティストが再構築していく。
熱狂と混沌の華金ダンス空間
時に向かい合って歌声をぶつけ合う4人によって、特別な夜がさらに煌びやかに彩られていくと、Marprilが颯爽とステージを後にしそのままシームレスに「-Hanakin-」へと接続。コーサカさんが変幻自在のラップスキルをこれでもかと見せつければ、アンジョーさんも呼応しミラーボールもド派手に煌めく華金ダンス空間が出来上がる。そして骨の髄まで響く低音と和の調べがたまらない新曲「Bikidan」へと続き、カオティックなパーティはさらにかき混ぜられていく。 底無しの熱狂と混沌渦巻くフロアを一旦方向転換するべく、「ワニ!」とコーサカさんが呼び込んだのは新たなるゲスト・YACAさんだ。大きな尻尾を雄大に揺らしながら登場すると共にアンジョーさんが休憩に引っ込むと、コーサカさんとYACAさんによるユニット・ワニとコウモリのパートへ。
まずは「みなさんのおかげです2023 大騒動 Ver」で挨拶代わりにテクニカルなライミングを繰り出す2人。組む相手が変わればパフォーマンスも鮮やかに変質させるコーサカさんに、負けじと卓越したラップスキルで張り合うYACAさん。 濃密なコミュニケーションを楽しむかの如く歌声を合わせていきそのままシンガロングが楽しすぎる「ウィルキンソン」へ。夜の支配者たる吸血鬼が本領発揮とばかりにあらゆるビートを乗りこなし、盟友と共に醸し出すチャームで会場に集うファンのみならず配信で見守る人々をも魅了していく。
そしてワニコーパートは「透明な日曜日」で締めくくる。浮遊感のある穏やかなビートに乗せて透き通るほどに自然体にラップを重ねていくと、途中には谷田透佳さんもカットインするなどして溢れる幸福感をバラまいた。
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