Zepp揺らそうぜ！

大仕事をやってのけた4人を送り出すと、「Zepp揺らそうぜ！」とアンジョーさんがオーディエンスを焚きつけてラストスパートへ。

印象的なイントロからドロップされたのは「千年愛」、初期から歌い続けてきた大アンセムを生バンドとの化学反応でさらなる高次元へ引き上げ、クライマックスへ向けて弾みをつける。アンジョーさんをスポットライトが照らすと、そのままアカペラで歌いだしたのは「Roulette!」。軽快なリズムと重厚なバンドアンサンブルが印象的なポップチューンは生バンドと相性抜群。強力なバックアップを受けながら、2人のパフォーマンスも加速度的にクオリティを上げていった。

クラップを煽って「hero_」へと続く。込められた思いの強さが歌の端々に感じられ、その熱さに引き寄せられるようにファンの声援も大きくなっていく。思い合う両者の共鳴が、背景に広がる青空の先まで突き抜けていった。そして本編最後は「ラジー」で飾る。イントロの超絶ギターが鳴り響くと、これまでを過去にする勢いで爆熱するフロア。そこにコーサカさんが超高速ラップを叩き込めば、アンジョーさんも本領発揮のパワフルボイスを轟かせる。

向かい合ってパフォーマンスをぶつけ合う様は、まるで今ライブが始まったのかと思わせられるほどにエネルギッシュ。勢いそのままに全速力で駆け抜けて本編を締めくくった。

Live your life!!

すぐさま湧き上がる大アンコールに応えて再びバンドメンバーがステージに立つと、鍵盤の音色から段々と各パートが加わっていき、荘厳なアンサンブルをつくり上げる。そして満を持して両サイドからアンジョーさんとコーサカさんが現れ、期待と歓喜の声援をいっぱいに抱きしめて「Live your life!!」を披露。

本編で見せた新衣装から上着をパージしたニュースタイルで舞い戻った2人は、身軽になった分軽やかにパフォーマンスを展開。5周年ライブの舞台で記念すべき1stシングルを歌うという特別な一幕を重厚に表現する。

“Crazy for you,Be crazy for you ALL Love 胸、抱いた衝動を
その瞬間忘れないで　未来へ”

歌声を合わせると共に、拳を突き上げて想いを一つにして、仲間とファンと進んできた道が間違いではなかったことを力強く証明してみせた。

要望に応えて新衣装の細部を見せたり、グッズを紹介したりと再びファンとの交流を楽しむと、大きなインフォメーションとして振り返り配信の実施、コーサカさんの生誕ライブ開催、「メイトなやつら」のMV公開、そして恒例となった年末カウントダウンイベント「煩悩2023」の開催が発表された。

公開された「メイトなやつら」MV

まだまだ続いていく確かな未来へ思いを馳せて、いつもならそのまま気持ちよく終わりへ向かおうとするコーサカさんなのだが、今日ばかりは「終わりたくねぇ」と名残惜しそうにこぼす。

そのたった一言が口から出るということが、今日というライブが彼らとファンにとってどれだけ幸せなものであったかの証左であることはもはや言うまでもない。真なるクライマックスへ向けて繰り出されたのは「StarZ」だ。ミラーボールから乱反射する光が満天の星空を描き出すと、輝く星々の下で新たな一歩を踏み出す覚悟の歌を絶唱する。最高値を更新する大シンガロングも巻き起こし、ここからのさらなる大躍進を確信させて次なる曲へ。

「大事な大事な悪友がつくってくれた曲です」と紹介して「One Room Sky」をドロップ。爽やかで力強いアッパーチューンでフロアのボルテージをさらに高めて、相乗的に高まるバイブスのままステージ上を跳ね回る2人の姿に、アーティストとしての確かな地力を感じさせられる。

次があるから絶対に

最後に改めて5周年を迎えた今の想いとファンへの感謝を伝える2人。

「何を言おうが何をしようが、やり続けるしかないと思っていて。失敗しようがよくないことになろうが、辞めてしまったらゼロだから。その点においてはすごい強いコンテンツだと自負している。なのでこれからもよろしくお願いします」

激動のVTuberシーンにおいて独自のポジションを築き、培ってきた哲学を貫き続ける彼らの言葉には疑いようのない説得力が伴っている。フロアのあちこちから感謝の言葉がかけられるのみならず、配信のコメント欄にも「ありがとう」の文字が溢れていた。

「これからもこの奇跡を当たり前にしていけるように。しかしそこに胡坐をかかず！……いやでも胡坐はかきたいわ！」

最後までいつもの調子を見せてくれると、「終わりがあるから楽しめるし、次があるから絶対に」と、まだまだ続く未来を確かに約束していよいよクライマックスへ。「これから先もっと楽しいことをするために、今日のライブを楽しく締めましょう」と告げて、最後の曲に入る前に改めてバンドメンバーを紹介すると、小気味の良いメロディアスなイントロから「Beep☆Caramel」でフィナーレ。

飛び跳ねながら大きく手を振ってオーディエンスと心を通わせれば、金テープも飛び交って大スペクタクルが巻き起こる。最後の最後まで楽しく騒がしく祝祭を遂行した2人は、何度も感謝の言葉を伝え、そして伝えられ、ファンと仲間との絆をより強固なものとしてステージを後にした。

【MonsterZ MATE 5thワンマンLIVE"大騒動"セットリスト】
M1：掌ダンス
M2：Diver×Diver
M3：トロピカ☆ナツオーレ～俺らの恋した真夏のVenus～
M4：炸裂ダイス
M5：セレナーデ
M6：ブルスク feat.Marpril
M7：シンフォニア
M8：-Hanakin-
M9：Bikidan
M10：みなさんのおかげです2023 大騒動 Ver
M11：ウィルキンソン
M12：透明な日曜日
M13：HOWL
M14：Cho Cool Nice Guy
M15：メイトなやつら feat.天開司、佐藤ホームズ、あっくん大魔王、歌衣メイカ
M16：千年愛
M17：Roulette!
M18：hero_
M19：ラジー
EC1：Live your life!!
EC2：StarZ
EC3：One Room Sky
EC4：Beep☆Caramel