pixivを運営するピクシブ株式会社は、5月に入ってから批判が高まるAIイラストに関しての声明を矢継ぎ早に公開。
特定のクリエイターの画風を模倣した作品を繰り返し投稿する行為などを利用規約の禁止項目に追加し、月額制ファンコミュニティ「pixivFANBOX」でもAI生成作品の取り扱いを禁止する意向を発表している。
クリエイターとファンの良い相互作用を意図した「pixivリクエスト」
「pixivリクエスト」は、2020年9月30日にリリースされた機能。クリエイターが有償でのリクエストを募集することで、ファンは求める作品を手にしやすくなっていた。今回、AI生成作品の取り扱いを当面のあいだ禁止にした理由をピクシブ株式会社は、以下のように説明している。
これまでは、私たちがクリエイターの皆さまの創作の手段を縛るべきではないという考えのもと、従来のリクエストとAI生成作品に特化したリクエストのすみわけが可能となるサービス変更をし、運営してまいりました。
しかし現在のリクエストでは、AI生成技術を用いて短期間で大量の作品を取引することのみを目的に利用されることが増えております。またその一方で、複数のAI生成作品投稿者に同一のリクエストを送り、はじめに成立したリクエスト以外のキャンセルを繰り返すといった、人を選ばず作品取引だけを目的とした利用も増えており、今後もこういった傾向はより強まっていくと予想されます。
このような関係性は、本来私たちが目指していたものとは異なっており、現状のまますみわけを継続するのは難しいと判断いたしました。「AI生成作品に対する、pixivリクエストにおける今後の対応」から
5月中にAI生成作品の取り扱いが禁止
AI生成作品の取り扱いが禁止となるのは5月22日(月)から。同日に、AI生成作品のリクエストを新たに募集することができなくなり、5月29日(月)には既存の募集プランで新たなリクエストを受け付けることができなくなる。
また、「pixivリクエスト」において第三者の利益を害する事例に対処するため、ガイドライン等の整備も行われるという。詳細は後日発表される。
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