イラストコミュニケーションサービス・pixivなどを運営するピクシブ株式会社が、サービス共通利用規約・ガイドライン類を改定することを5月2日(火)に予告した。
同社は、pixivおよびその関連サービスで、画像生成AIなどを悪用して特定クリエイターの利益を阻害する行為に関して、多数の問い合わせが来ていることを説明。
それを受けて、5月中に予定されていた改定内容の一部を先行して公開した。
「法的な制約、一般的な心情を踏まえた上で、皆様に安心して創作を楽しんでいただけるよう取り組んでまいります」と結んでいる。
すでにSNS上では、AI絵師やAIグラビアアイドルといった、画像生成AIを用いて作品発表や経済活動を行うアカウントが多数散見されている。
そのような状況が本格化する前夜となった2022年10月、イラスト投稿プラットフォームであるpixivは、AIで出力されたイラスト作品の取り扱いについて声明を発表。
「この先、創作過程におけるAI技術の利用がより普及していくと捉えており、AIが関与した成果物の完全な排斥は考えておりません」「AI技術は(中略)クリエイターを大いに助ける技術となり得ると考えております」「最終的には創作コミュニティーと技術が、うまく共存できる道を模索してまいります」として、AI技術に対するスタンスを表明した。
また、2022年12月にはリクエスト機能において、従来のリクエストとAI生成作品に特化したリクエストの住み分けが可能となる変更も行っている。
これらについて、一部のpixivユーザーやイラスト投稿者たちは「pixivはAIイラストを容認している」などとして、SNS上で批判が巻き起こっていた。
今回の利用規約・ガイドライン類の改定は、自動生成AIによるイラストの排斥が目的ではなく、あくまで特定のクリエイターへの権利侵害やなりすましに対する対応だと思われる。
同社は、pixivおよびその関連サービスで、画像生成AIなどを悪用して特定クリエイターの利益を阻害する行為に関して、多数の問い合わせが来ていることを説明。
それを受けて、5月中に予定されていた改定内容の一部を先行して公開した。
「クリエイターの利益を不当に害する」悪質行為を制限
詳細は変更となる場合があるものの、ピクシブ社が「作品制作過程に関わらず下記のような悪質な行為は利用を制限させていただく予定です」としたのは次の3つ。今回の声明発表に際し、ピクシブ社は「急激に発展している技術への調査や規定・ガイドラインの改定や機能変更が追いついておらず、皆様にはご迷惑をおかけしております」とユーザーに対して謝罪。・運営者、他のユーザー、その他の第三者になりすます行為、またはそのように誤認されるおそれがあると当社が判断する行為
・特定のクリエイターの画風・作風を模倣した作品発表を、反復・継続して行うことで、当該のクリエイターの利益を不当に害すると当社が判断する行為
・特定のクリエイターの画風・作風を模倣した作品発表を幇助するツール等を配布・販売することで、当該のクリエイターの利益を不当に害すると当社が判断する行為 サービス共通利用規約・ガイドライン類改定の事前のお知らせ
「法的な制約、一般的な心情を踏まえた上で、皆様に安心して創作を楽しんでいただけるよう取り組んでまいります」と結んでいる。
画像生成AIと「共存できる道を模索」するpixiv
「Stable Diffusion」「Midjourney」「NovelAI Diffusion」など、インターネット上で様々な観点・立場からの賛否両論が集まっている画像生成AIサービス。すでにSNS上では、AI絵師やAIグラビアアイドルといった、画像生成AIを用いて作品発表や経済活動を行うアカウントが多数散見されている。
そのような状況が本格化する前夜となった2022年10月、イラスト投稿プラットフォームであるpixivは、AIで出力されたイラスト作品の取り扱いについて声明を発表。
「この先、創作過程におけるAI技術の利用がより普及していくと捉えており、AIが関与した成果物の完全な排斥は考えておりません」「AI技術は(中略)クリエイターを大いに助ける技術となり得ると考えております」「最終的には創作コミュニティーと技術が、うまく共存できる道を模索してまいります」として、AI技術に対するスタンスを表明した。
一部ユーザーからは「pixivはAIを容認している」と批判
2022年10月末には投稿・編集時に「AI生成作品」と設定できる機能、画像生成AIを用いて生成された作品を検索する際などにフィルタリングする機能、画像生成AIで生成された作品のみのランキングの提供を開始した。また、2022年12月にはリクエスト機能において、従来のリクエストとAI生成作品に特化したリクエストの住み分けが可能となる変更も行っている。
これらについて、一部のpixivユーザーやイラスト投稿者たちは「pixivはAIイラストを容認している」などとして、SNS上で批判が巻き起こっていた。
今回の利用規約・ガイドライン類の改定は、自動生成AIによるイラストの排斥が目的ではなく、あくまで特定のクリエイターへの権利侵害やなりすましに対する対応だと思われる。
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5件のコメント
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匿名ハッコウくん(ID:6861)
新しいものに嫌悪感を持つのは感性が劣化している証拠だよ
匿名ハッコウくん(ID:6860)
AIイラストなんか、学習段階でイラストレーターの作品を盗みまくってるからね。
対応が遅すぎる。クリエイター軽視でしょこんなん