イラストコミュニケーションサービス・pixivと画像生成AIで生成されたAIイラストを巡る騒動を受け、一部イラストレーターの間で、同サイトに投稿したイラストを非公開・削除する動きが相次いでいる。
Twitterのフォロワー数65万人超のイラストレーター・イコモチさんは、「AI学習の件があり、私もpixivのイラストを一時非公開にしました」と5月7日にツイート(外部リンク)。
その投稿に続けて、「pixivさんにAI対策をお願いしたいという意思表示の面もあります」と作品を非公開にした理由を綴った。
その他、霧月さんや水瀬レイさん、BerryVerrineさん、あかもくさんらフォロワー数10万人を超えるイラストレーター複数名が、同様の対応を行なっている。
一方で、たとえpixivのイラストを非公開・削除したとしても、Twitterや個人サイトなど、インターネット上に作品を公開している限り、画像生成AIの学習に利用される潜在的なリスクは避けられない。
画像生成AIやAIイラスト、AI絵師に関してインターネット上では現在、様々な観点・立場から賛否両論を交えた議論が行われている。 そういった状況が本格化する前となる2022年10月、国内最大手のイラスト投稿サイトであるpixivは、AIによって生成された作品の取り扱いについて方針を発表。
「この先、創作過程におけるAI技術の利用がより普及していくと捉えており、AIが関与した成果物の完全な排斥は考えておりません」「AI技術は(中略)クリエイターを大いに助ける技術となり得ると考えております」と、AI技術に対するスタンスを表明した。
その後、pixivは2022年10月末に、投稿・編集時に「AI生成作品」と設定できる機能、AI生成作品を、検索する際などにフィルタリングする機能、従来の作品とは別にAI生成作品のみのランキングの提供を開始。
また、2022年12月にはリクエスト機能において、従来のリクエストとAI生成作品に特化したリクエストの住み分けが可能となるサービス変更を行なっていた。
そして5月6日、スクレイピング(※)によって「pixivに掲載されているイラストを集め、AIイラストを量産できるようにした」といった旨のツイート(現在は削除済み)が話題となったことをきっかけに、一部イラストレーターの間でpixivに対する不満が爆発。
(※)スクレイピング:Webサイトやアプリなどから情報を収集し、必要なデータを抽出、解析・加工などの処理を行う技術。
「pixivのAI学習対策は不十分である」という抗議の意を含めて、今回の「非公開・削除」運動に至っている。
Twitterのフォロワー数65万人超のイラストレーター・イコモチさんは、「AI学習の件があり、私もpixivのイラストを一時非公開にしました」と5月7日にツイート(外部リンク)。
その投稿に続けて、「pixivさんにAI対策をお願いしたいという意思表示の面もあります」と作品を非公開にした理由を綴った。
その他、霧月さんや水瀬レイさん、BerryVerrineさん、あかもくさんらフォロワー数10万人を超えるイラストレーター複数名が、同様の対応を行なっている。
一方で、たとえpixivのイラストを非公開・削除したとしても、Twitterや個人サイトなど、インターネット上に作品を公開している限り、画像生成AIの学習に利用される潜在的なリスクは避けられない。
目次
いち早くAIイラストへの声明を行ったpixiv
昨今、「Stable Diffusion」「Midjourney」「NovelAI Diffusion」など画像生成AIを用いた作品を発表し、経済活動を行う人々(“AI絵師”と呼ばれている)が登場するようになったイラストレーションシーン。画像生成AIやAIイラスト、AI絵師に関してインターネット上では現在、様々な観点・立場から賛否両論を交えた議論が行われている。 そういった状況が本格化する前となる2022年10月、国内最大手のイラスト投稿サイトであるpixivは、AIによって生成された作品の取り扱いについて方針を発表。
「この先、創作過程におけるAI技術の利用がより普及していくと捉えており、AIが関与した成果物の完全な排斥は考えておりません」「AI技術は(中略)クリエイターを大いに助ける技術となり得ると考えております」と、AI技術に対するスタンスを表明した。
その後、pixivは2022年10月末に、投稿・編集時に「AI生成作品」と設定できる機能、AI生成作品を、検索する際などにフィルタリングする機能、従来の作品とは別にAI生成作品のみのランキングの提供を開始。
また、2022年12月にはリクエスト機能において、従来のリクエストとAI生成作品に特化したリクエストの住み分けが可能となるサービス変更を行なっていた。
「pixivのAI学習対策は不十分」という批判
しかし、これらの方針に対して、一部ユーザーからは「pixivはAIイラストを容認している」などとSNS上で批判が巻き起こっていた。そして5月6日、スクレイピング(※)によって「pixivに掲載されているイラストを集め、AIイラストを量産できるようにした」といった旨のツイート(現在は削除済み)が話題となったことをきっかけに、一部イラストレーターの間でpixivに対する不満が爆発。
(※)スクレイピング:Webサイトやアプリなどから情報を収集し、必要なデータを抽出、解析・加工などの処理を行う技術。
「pixivのAI学習対策は不十分である」という抗議の意を含めて、今回の「非公開・削除」運動に至っている。
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2件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:7453)
FANBOX掲載イラストが海賊版サイトに流れるのを嫌がってとかならわかるけど、
正直AIに関しては第三のカメラでしかないからなあ
絵柄って個性のひとつでしかなくて、構図だったりアイディアだったり被写体の選択だったり著作物の構成要素ってほんとにいろいろある
pixiv消したっていう作者のTwitter見たけど……正直ありがちな絵柄なわりに今のSD向けモデルのどれにも微妙に似てない気が……
たぶん19世紀もアナログ絵師が写真を同じような感じで叩いたんだろうなあ……と思いを馳せてるけど。
あとニジエとかいう今どき男性向け=美少女好きの男フォビアは相手にしなくていい
匿名ハッコウくん(ID:7449)
pixivはいち早くどころか対応かなり遅いよ
ニジエを見習った方がいい