「スマブラ」世界最大級の大会「Smash World Tour」中止に　任天堂が認めず

任天堂側の返答が劇的に減少　やむを得ず「Championships」開催告知

その後「Smash World Tour」運営は、2022年1月下旬に任天堂側へ公式ライセンスの申請を提出。

しかし、「Smash World Tour」が世界規模のイベントとなるため任天堂側の調整が間に合わず、また審査機関の間に2022年度の「Smash World Tour」が始動していたこともあり、「現時点では判断できない」と申請が宙に浮く状態となってしまった。

その結果、任天堂側からの勧めを受け「Smash World Tour」運営は、2022年度の大会に関しては12月に開催する「Smash World Tour Championships」のみ公式ライセンスを取得し、2023年度以降はツアー全体を公式ライセンスの下で開催するという方針に転換。改めて、2022年4月9日に申請を提出したという。

「Smash World Tour」運営は「Smash World Tour Championships」の詳細を7月に発表することを任天堂側に連絡していたにも関わらず、そこから任天堂側の返答が劇的に減少したとのこと。

数ヶ月間反応がなかったため、「Smash World Tour」運営は延期ののち8月「Smash World Tour Championships」の詳細を発表。その際、任天堂側は連絡の遅れを謝罪し、任天堂側との同意なく発表に至ってしまったことに関して理解を示していたという。

任天堂「ライセンスは付与しない」「ライセンスなしの開催は認められない」

しかし「Smash World Tour Championships」開催を間近に控える11月23日、任天堂側が突如方針を変換。2022年度の「Smash World Tour Championships」および、2023年度の「Smash World Tour」の活動にライセンスを付与せず、ライセンスなしでの開催は認められないとの決定を下した。

その理由について「Smash World Tour」運営が任天堂側に尋ねても、詳細は明かせないと返答があったという。

これを受けて、「Smash World Tour」運営は2022年度の「Smash World Tour Championships」および、2023年度の「Smash World Tour」はライセンスなしで開催し、2024年度からは任天堂との協力体制にシフトできないかを打診したものの、これも却下されたという。

今回の中止を受けて「Smash World Tour」運営は、プレイヤーに対して参加費を全額返金するなどの対応を行うことを発表している。