にじさんじ 葛葉、叶、ROF-MAOライブ「Aim Higher」レポ 3組が見せつけた高み

ロックスターを彷彿とさせる葛葉のパフォーマンス

「甘噛み」
次の曲は「甘噛み」。ヴィジュアル系バンド・シドのマオさんが作詞、御恵明希さんが作曲を担当したこの曲は、ダークで甘美な詞や曲が特徴的。

葛葉さんの声と曲の相性は抜群。スタンドマイクをゆっくりと撫でたかと思えば、サビでぴあアリーナMMの舞台を自分のものにするかのように両手を広げる葛葉さんは、この上なくセクシーだ。 リリース時、“日頃から応援してくれているファンにいち早く聴いて欲しい”と思いを込めた曲に続いたのは、4つ打ちのキックが会場を揺らす「エンドゲーム」。

身振り手振りを挟みながら、切れ味の鋭いラップを披露し気分を高揚させていく葛葉さん。ジャンプやハンドクラップを煽り、曲の途中ではスタンドマイクを手で持ち上げながら歌う本人が会場で一番楽しそうだった。

「葛葉が積み上げたこれまで」を歌で体現

星空のような照明とピアノの音色が会場の空気を一変させると、バラード曲「Owl Night」をパフォーマンス。かっこいい面を見せたかと思えば、小ボケを挟んで三枚目を演じてみせる。そんな葛葉さんが「Owl Night」で聴かせた歌はどこまでも真っ直ぐで、観客の胸を打つものであった。

「改めてね、気持ちいいっすね! この場に立てるのが」という言葉は、エンタメを全力でやり切る葛葉さんだからこそ、心の底から言える一言だろう。
「Owl Night」
ライブもいよいよラストスパート。リズミカルなギターが印象的な「debauchery」では、葛葉さんも楽しげなステップを踏む。時折満面の笑みを見せながら歌っていたのが印象的で、前述の発言を裏付けるかのようだった。ウィンクなどのファンサービスをはじめ、自身が楽しい気持ちをこちらに感じさせながら、ファンを全力で楽しませているのが伝わってきた。

「次で最後の曲だ!」と叫んだ直後、会場に鳴り響いたのはL'Arc〜en〜CielREADY STEADY GO」のイントロ。筆者を含め、思わず懐かしいと感じてしまった人も多いはず。叶さん同様、葛葉さんも2018年から4年間、VTuberとして走り続けてきた。「夢中で駆け抜けてきた」「ここで立ち止まるような時間はないさ」といったフレーズは、本人が歩んできた道のりを思わずにはいられなかった。
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