本作は南木さんの初長編にして初単行本。20世紀初頭、帝政末期のロシアを舞台に、時代の悪意に翻弄された一人の女性の愛と復讐が描かれる「百合×歴史×SF」小説。
装画はイラストレーター・shironeさん、装幀は名和田耕平デザイン事務所。それぞれ、主人公とその恋人が抱く痛みと悲しみと幻想や物語が辿る重要なモチーフ、暗示する時代の運命が表現されているという。
また、帯には『なめらかな世界と、その敵』のSF作家・伴名練さんからの推薦文が掲載される。
長編百合小説『蝶と帝国』の書影を公開します
— 南木義隆@初単行本予約して下さい (@tsuitakotonasi) June 21, 2022
装幀の名和田耕平デザイン事務所さんにタイトルが暗示する時代の運命を
装画のshironeさん@coxo_ii に主人公とその恋人が抱く痛みと悲しみと幻想。そして物語が辿る重要なモチーフを表現して頂きました
予約等についてはツリーにhttps://t.co/kq7nLRnxmg pic.twitter.com/YQOplQJ8NZ
『月と怪物』作者による帝政ロシア百合『蝶と帝国』
南木さんは2019年、「ナムボク(ついたことなし)」名義で「百合文芸小説コンテスト」に短編『月と怪物』を投稿。こちらが“ソ連百合”として大きな反響を集めた。 惜しくも受賞には至らなかったものの、『月と怪物』はその後、早川書房が出版した百合SFアンソロジー『アステリズムに花束を』に収録。全面改稿を加えて宮澤伊織さんや草野原々さん、小川一水さんなどの作品と肩を並べた。 南木さんによると、今回発売される長編『蝶と帝国』は「20世紀初頭ロシアを舞台とした恋と美食と革命、許されざる抑圧と暴力についての物語、あるいは帝政ロシア百合」と紹介されている。
ソ連百合こと『月と怪物』から3年半、7月に初長編が出版されます。20世紀初頭ロシアを舞台とした恋と美食と革命、許されざる抑圧と暴力についての物語、あるいは帝政ロシア百合とでも呼称できるかもしれません。題は『蝶と帝国』河出書房新社より、Amazonで予約が始まりました https://t.co/AXx5fANb5c
— 南木義隆@初単行本予約して下さい (@tsuitakotonasi) May 16, 2022
SF小説の新境地
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