ゲーム業界の闇を暴くノンフィクション小説 スタジオ閉鎖とその後の社員描く

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『リセットを押せ: ゲーム業界における破滅と再生の物語』/画像はAmazonから

アメリカのビデオゲーム業界の現実を描いたノンフィクション『リセットを押せ: ゲーム業界における破滅と再生の物語』が6月20日(月)、グローバリゼーションデザイン研究所より刊行される。

莫大な収益を上げ、華々しいと思われるビデオゲーム産業。しかし、その一方で大規模なレイオフ(一時解雇)が行われているなど、厳しい現実も存在している。

『リセットを押せ』は、そんなゲーム業界で実際に起こった、さまざまなゲーム開発企業における苦悩のエピソードを集め、ニューヨークタイムズ紙のベストセラーリストに入った話題作の翻訳版。

傑作『バイオショック』を生み出したイラショナル社の閉鎖とメンバーのその後や、ワールドシリーズを制覇した伝説のメジャーリーガーが設立したスタジオ、過去の名作のモバイル版をリリースした経営難の会社など、9章分のエピソードが収録されている。

著者は、ジャーナリストであるジェイソン・シュライアーさん、訳者は西野竜太郎さん。著者の過去作となる『血と汗とピクセル』以来のタッグとなる。

ゲーム開発の過酷な残業「クランチタイム」告発したジャーナリスト

ジェイソン・シュライアーさんは、ニューヨーク在住のジャーナリスト。

ビデオゲームジャーナリズムに造詣が深く、開発現場内部の人間などからヒアリングを行うなどして、独自の調査を行った情報から数々の問題を告発。

ゲーム業界で問題になっていた、一部の開発者が目標期日までにゲームを完成させるため、何週間も何ヶ月にも渡る過度な残業を行う「クランチタイム」を告発したことでも知られている。

世界最大規模のビデオゲーム情報サイトであるKotakuにて長らく活動したのち、現在はブルームバーグ・ニュースにてビデオゲーム業界を担当している。

『血と汗とピクセル: 大ヒットゲーム開発者たちの激戦記』/画像はAmazonから

著書『血と汗とピクセル: 大ヒットゲーム開発者たちの激戦記』では、『ウィッチャー3』、『スターデューバレー』、『ディアブロⅢ』といった大ヒットタイトルの開発の裏で起きた混乱、絶望、そして歓喜を、約100人へインタビューをもとに描き出している。

その他にも、ゲーム開発の内情を深く取材した記事は海外で広く読まれている。

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