PALOW.「無駄を続けられる環境をつくりたかった」
「ちゃんと“無駄かもしれない”と自覚した上で、その無駄を続けられる環境をつくりたかったんです」(PALOW.さん)
「Re\arise」における新たな表現を無駄と形容しながらも、その無駄に価値を付加し、持続可能なものにしようとしたのもまた「Re\arise」だ。
「イラストレーションと親和性の高い技術をもった企業にとっての見本市であれば、協賛を得やすいのではないかと考えました」(PALOW.さん)
展示作品の多くの印刷・額装したFLAT LABO、空間設計を担当したデザイン事務所・SUPER PENGUIN、会場でも一際目を引くPALOW.さんのドレスやBUNBUNさんのオタクTシャツを手掛けた文化服装学院の若き才能。
「技術との掛け合わせもコンセプト」(米山舞さん)という言葉通り、日本の高い技術力によって実現した「Re\arise」は、同時に「今後協力してくれる人が増えたら」と、未来の仲間探し的な意味も持ち合わせていた。
紹介した以外にも、デザイナーの
有馬トモユキ さんをはじめ、「Re\arise」には多くの企業・クリエイターが協力。すべては会場と、できることならインタビューなども充実した図録で確認してほしい。
「Re\arise」参加クリエイタープロフィール
PALOW.さん:キャラクターデザイナー・イラストレーター。アニメ・ゲーム・広告・音楽・出版など、幅広い業界でアートワークを手掛ける。アーティストとしては、幾何学模様とファンタジーやSF的モチーフを組み合わせた作風で知られる。主な仕事として、Vsinger「花譜」「理芽」キャラクターデザイン・ヴィジュアルブランディング / 専門学校HAL 2016TVCM キャラクターデザイン/ League of Legends 2018 Animation CM アニメ用キャラクターデザイン / パーソナルワークとして、「Throne 虫メカ少女」シリーズ / 「All equal」シリーズなど。「Re\arise」ではプロデューサーを担当。
米山舞さん:イラストレーター・アニメーター。長野県出身。作画監督、キャラクターデザインとして「キズナイーバー」/「キルラキル」/「プロメア」などのアニメ作品に参加。2018年からはイラストレーターとして装画・広告などを手掛ける。2019年には初個展「SHE」、2021年には個展「EGO」を開催。デジタルイラストレーションでありながらも、それぞれのイラストに合わせた印刷技法、支持体を組み合わせて作品を制作している。「Re\arise」ではクリエイティブディレクターを担当。
タイキさん:イラストレーター・キャラクターデザイナー。主にアプリ・家庭用ゲームコンテンツにおいてキャラクターデザインやイラストレーションを手掛ける。参加作品として、「ロードオブヴァーミリオン」シリーズ /「レーシングミク2015ver」/「デジモンワールド-next0rder-」/「鬼ノ哭ク邦」など。
BUNBUNさん:イラストレーター・キャラクターデザイナー。京都府出身。ライトノベルの挿絵イラストを中心に、アニメ、ゲームなどのキャラクターデザインを手掛ける。2004年からフリーランスイラストレーターとして活動を開始。ライトノベルのイラストを100冊以上担当、画集4冊発刊。原作イラスト・キャラクターデザイン原案として、「ソードアート・オンライン」/「結城友奈は勇者である」/「終末のイゼッタ」/「サクラクエスト」などの作品を手掛ける。
セブンゼルさん:イラストレーター・キャラクターデザイナー。主な仕事として、「ポケモンカードゲーム」カードイラスト/「ポケットモンスター サン&ムーン」トレーナーデザイン/「NEC ノートパソコンLAVIE VEGA」TV-CM キャラクターデザイン/「天才てれびくんhello,」。2020年11⽉よりフルカラーアートコミックス「#424D99」をTwitterにて連載中。
NAJI柳田さん:イラストレーター・キャラクターデザイナー。ゲーム・ライトノベルを中心に、イラストやキャラクターデザインを手掛ける。ライトノベルの装画として、「転生したらドラゴンの卵だった」/「じい様が行く」/ 「円環宇宙の戦士少女」カバーイラストなど。
一才さん:イラストレーター・キャラクターデザイナー。和の解釈を応用し、ゲーム・映像・広告・教育など幅広い分野で活動している。「ファイナルファンタージー零式」 モンスターデザイン/「LORD of SOULS」 キャラクターデザイン・アートディレクター/「龍が如く 絆」アートディレクター/「NieR Re [in]carnation」チャプターイラスト/「まふまふ トリビュートアルバム〜転生〜」 コンセプトイラスト。
【画像】作品であり量産品でもある「Re\arise」展示プロダクト
ポップポータルメディア「KAI-YOU.net」編集長。1985年生まれ。東京工芸大学アニメーション学科卒業後、エンタメのマーケティング・コンサル会社で業界誌やフリーマガジンの編集/記者として従事。2017年からKAI-YOU inc.、2020年1月から現職。アニメや声優といった領域を中心に、取材・編集・執筆を行っている。KAI-YOUフットサル主催。
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