ヒップホップフェス「POP YOURS」珠玉の公式フォトレポート100枚超え

5月21日・22日に千葉・幕張メッセで開催されたヒップホップフェスティバル「POP YOURS」のオフィシャルレポートが公開された。

ライブ中のアーティストを写した写真も公開されており、37組のパフォーマンスを振り返ることができる。

【画像105点】全アーティストを激写した圧巻フォトレポート 文：宮崎敬太

目次

• 1. トリにPUNPEE「POP YOURS」DAY1
• 2. DADA、(sic)boy、新星ラッパーたち
• 3. OZworld、VaVa、SALU
• 4. 田我流、JJJ、STUTS
• 5. LEX、JP THE WAVY
• 6. KANDYTOWN、PUNPEE
• 7. 「POP YOURS」2日目、トリを飾ったBADHOP
• 8. Hideyoshi、kZm
• 9. Daichi Yamamoto、MONJU、C.O.S.A.
• 10. Tohji、5lack
• 11. BIM、¥ellow Bucks
• 12. Awich
• 13. BAD HOP

トリにPUNPEE「POP YOURS」DAY1

株式会社スペースシャワーネットワーク主催のヒップホップフェス「POP YOURS」が、千葉・幕張メッセ国際展示場9〜11ホールで、5月21日と22日に開催された。

各日それぞれのヘッドライナーはPUNPEEさんとBADHOP。2日間合わせて37組ものヒップホップアーティストが出演し、2日間合計で約16000人の観客を動員。またYouTubeの生配信は約18万人が楽しんだ。

初日の記念すべきトップバッターはdodoさん。「足下が悪いなか今日はみんな来てくれてありがとうございます」と開演の挨拶。この日の関東地方はあいにくの雨模様。だが開場時間には入場ゲートに長蛇の列ができるほど多くのヒップホップファンが集まった。

「POPYOURS」は全席指定でマスクは常時着用。大声、歓声、合唱は禁止。アルコール販売もなし。そんな中、dodoは「era it」「Swagin like that」などを熱唱した。 続いて登場したのはバーチャルYouTuberのピーナッツくん（オシャレになりたい！ピーナッツくん）。「今日は面白がられにきたわけじゃなくちゃんとカマしに来たから！」と宣言。「グミ超うめぇ」ほかエモいラップをぶちかました。

SKY-HIさんはMCバトル勃興期に小さいクラブでビール瓶を投げられたエピソードを回想。このビッグフェスに呼ばれた感謝の意を伝え「Brave Generation Remix」などをラップした。

DADA、(sic)boy、新星ラッパーたち

全身からエネルギーを放出して場内の空気を一変させたDADAさん、東京のオルタナティブでミクスチュアな感覚を体現した(sic)boyさんに続き、NEW COMER SHOT LIVEへ。

『ラップスタア誕生！』で注目されたCYBER RUIさん、川崎の注目ラッパー・Candeeさん、ralphさんとの「Kick Up」が人気のJumadibaさん、東京のニューカマークルー・Sound’s Deliらがパフォーマンスしフレッシュな空気を見せ付ける。

OZworld、VaVa、SALU

ヴォカールとラップを融合させたスタイルのOZworldさんは、スタイリッシュなトラップに乗せてポジティブなメッセージを届ける。

「NINOKUNI」のイントロが鳴ると観客はスマホライトを点灯してレスポンスした。VaVaさんは6月1日にリリースされる約3年ぶりの3rdアルバム『VVARP』から「tAtu」を歌う。「Fruite Juice」ではCreative Drug Stroreの盟友・BIMさんが客演した。

金髪をコーンロウに編み込んだSALUさん。TikTokでバズった「Good Vibes Only」から日本語ラップのクラシック「RGTO」まで様々なスタイルでDAY1の中盤を盛り上げた。

田我流、JJJ、STUTS

続く田我流さんはバックDJのMAHBIEさんに加え、サックスに後関好宏さん、トランペットに川崎太一朗さんという編成。

stillichimiyaが全員集合した「やべ〜勢いですげー盛り上がる」や、「ゆれる」のアカペラなど感情を揺さぶるパフォーマンスを披露した。 「今日は友達いっぱい連れてきてるから」と話したJJJさんは「Cyberpunk」でBADHOPのBenjazzyさん、「filter」でCampanellaさんを呼び込む。

また「2024」ではバックDJも務めたKID FRESINOさんがマイクも握る。故Febbさんのラインに差し掛かると、まるでFla$hBackSの3人がメッセの舞台に立ってるようだった。 STUTSさんは登場するなり、MPCでファットなキックを連打。あまりの音の大きさに驚いた。

そのグルーヴでBIMさんとRYO-Zさんをフィーチャーした「マジックアワー」などをプレイ。さらにドラマ『大豆田とわ子と3人も元夫』の主題歌「Presence」にBIMさんとDaichi Yamamotoさんを呼ぶサプライズも届けてくれた。

LEX、JP THE WAVY

LEXさんはメインステージ、花道、突き出しのセンターステージ全体を使うハイクオリティなパフォーマンスを見せた。

ライブDJはKMさん。ダンサーを引き連れ花道を歩きセンターステージでラップする姿はまさに新世代のスター。「Romeo & Juliet」などに加え、大ヒット曲「なんでも言っちゃって」にはJP THE WAVYさんをフィーチャー。 その流れからJP THE WAVYさんのライブへ。1曲目はLEXさんとOZworldさんがゲストの「WAVEBODY」。「We Comin’」からはパートナーのNiinaさん、Amami Queenさんらおなじみのダンサーたちが舞台を華やかにする。

ラストは映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のOST曲「BUSHIDO」で締めた。

KANDYTOWN、PUNPEE

KANDYTOWNのライブは同じ大所帯クルーのウータン・クランさながらのパワフルさ（実際に「Paper Chase」をウータンの「C.R.E.A.M.」の上で披露)。

ステージにはオカモトレイジさんの姿も。なんのてらいもなく徹頭徹尾クールを貫けるのが彼らの強みだ。「R.T.N.」「One More Dance」などあついマイクリレーで終盤を盛り上げた。 DAY1のトリ、PUNPEEさんはオープニング映像から設定盛り盛り。2042年の未来からタイムマシンに乗って2022年の幕張にやってくる設定。

映像が終わると後方の大型ビジョンが開いて、タイムマシンに模した実車が登場するなんともPUNPEEさんらしいオープニング。ビジョンを存分に使って『水曜日のダウンタウン』や『ODDTAXI』など自身が関わったコンテンツを惜しみなく見せていく。サービス精神の塊。

名曲「Renaissance」をはじめ、OMSBをフィーチャーした「Life Goes On（あんじょうやっとります）」、スカート（澤部渡さん）が歌う「ODDTAXI」、STUTSさんとの「夜を使いはたして」など、視覚的にもエンタメ要素が満載で観客の疲れをぶっ飛ばすライブをかました。 【画像105点】圧巻フォトレポートDAY1を振り返る