国内最大級のヒップホップフェス「POP YOURS 2026」のライブ動画をめぐって、出演者とイベント運営の間でトラブルが発生している。
事の発端となったのは、出演者の一人であるラッパー・SEEDAさんによる、自身のYouTubeチャンネルへのコミュニティ投稿。フェスの運営より、ヘッドライナー及び一部アーティスト以外のライブ映像は公開しないという通達があった旨を告発した。
この通達に対して、SEEDAさんは「俺が回らないと思って、お前舐めてんのか?」「オファー当初に、動画公開の基準を伝えてほしかったです。期待を持たせないでほしかったです。少なくとも、今の方針のままであれば、私は今後出演しません」と宣言。
これを受け、他の出演者アーティストたちからも同様の連絡を受けたという声が上がっている。
3日間で約4万5千人を動員した「POP YOURS 2026」
「POP YOURS 2026」は、株式会社スペースシャワーネットワークが運営するヒップホップフェス。
2022年に初開催され、若手からベテランまで多くのアーティストが出演することで知られている。
2026年はイベント初となる3日間開催を実現。4月3日(金)~5日(日)に、千葉県・幕張メッセへ約4万5千人のファンが詰めかけた。
YouTubeを活用し、熱狂を生んできた最新型のヒップホップフェス
同フェスの特徴ともいえるのが、YouTubeを中心としたSNS戦略だ。
例年メインステージの模様が公式YouTubeチャンネルで生配信されるほか、各アーティストのパフォーマンスをアーカイブとして動画化。
イベント前には出演者同士の対談動画や密着ドキュメンタリー、さらには新曲制作までをコンテンツ化し、本番へ向けての盛り上がりを形成する力の入れようとなっている。
ライブ映像の公開を絞った理由は“コストの問題”か
今回、SEEDAさんが公開したメッセージの中では、一部アーティスト以外の動画公開を行わないという方針へ至った理由が断片的に説明されている(外部リンク)。
理由の一つとして挙げられているのは、アーカイブ動画の編集作業と公開時期の調整などは毎年2~3ヶ月を要しており、今回は例年よりもアーティスト数が多くなっていること。そういったコストの上昇に加え、再生数が伴わず、ともすればアーティストの価値を既存しかねない部分があることも理由として挙げられている。
SEEDAさんは、このメッセージに対して「予算の都合もあるとは思いますが、ヘッドライナーと再生数の見込める一部のアーティスト以外は、動画を公開しないという方針だと受け取りました。アーティストとして、そこで序列をつけられたように感じ、とても残念でした」と吐露。
「HIPHOPが、かつて底辺にいた自分を救い出してくれたように、自分のステージが、誰かの人生を少しでも良い方向に変えるきっかけになればと思い、私は立っています」と自身のスタンスを説明しつつ、現状の方針であれば今後の出演はしないと宣言している。
KAI-YOU編集部ではスペースシャワーネットワークに対し、今回の方針に至った経緯などを問い合わせているが、記事公開時点で回答は得られていない
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