【2025年】日本のヒップホップ名曲10選 復活のレジェンドから「RAPSTAR」の新鋭まで

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KAI-YOU編集部_ストリートカルチャー部門
【2025年】日本のヒップホップ名曲10選 復活のレジェンドから「RAPSTAR」の新鋭まで
【2025年】日本のヒップホップ名曲10選 復活のレジェンドから「RAPSTAR」の新鋭まで

KAI-YOUが選ぶ国内ヒップホップ名曲10選

SEEDAさん、唾奇さん、SUSHIBOYSといった重要なアーティストが久しぶりにアルバムをリリースしたり、Worldwide SkippaさんやSieroさんといった新鋭が脚光を浴びたりと、大きな動きを見せた2025年の日本のヒップホップシーン。

ゆるふわギャングのNENEさんとBMSGのビーフや、オーディション番組「RAPSTAR 2025」において様々なバックボーンを背負ったラッパーたちがそれぞれのスタイルを魅せるなど、近年急激に拡大を続けてきたシーンにおいて、あらためてヒップホップとは何かが問われた1年でもありました。

今回は、激動の2025年のヒップホップシーンから、KAI-YOU編集部が独断と偏見で選んだ名曲10選を紹介します!

賃貸/SUSHIBOYS

SUSHIBOYSの5年ぶりとなるアルバム『ひ』収録曲にして、そこから先行する形でシングルリリースされた一曲。

曲名の通り、賃貸生活者のリアルを表現。<自分色に染めたhere それでもいつか返す><壁についた シミが知ってるstory 俺は知らない>など、どこかハッとさせられるような、等身大の生活とある種の侘しさが同居したリリックが魅力的です。

それがメンバーのfarmhouseさんが手がけた疾走感あるビートに乗ることで、その暮らしがどこか未来に向かっていくような、独特の爽快感を伴う曲に仕上がっています。

快晴の中、様々なアパートやマンションで撮影されたMVもその空気感の醸成に一役買っています。ちなみに、MVの概要欄ではこの曲について「大手住宅情報サイトSUUMOの全面非協力のもと制作された本楽曲」と説明されています。協力してないんかい!

Hey phone/Peterparker69, 野田洋次郎

2025年、気付けば一番再生していました。

音楽ユニット・Peterparker69の軽やかに跳ねるビートが好きで次の一手を楽しみにしていたこともあり、ジャンルが大きく異なる野田洋次郎(RADWIMPS)さんとの横断的なコラボは完全に予想外でした。

でも聴いてみると、驚きよりも先に野田洋次郎さんがPeterparker69の世界に違和感なく入り込んでくる

映像作家・木村太一さん制作のMVも美しく、曲の余韻まで含めて、音と映像が一緒に記憶に残る一曲です。

L.P.D.N. Ft. VERBAL/SEEDA

SEEDAさんの13年ぶりとなるアルバム『親子星』に収録され、大きく話題を呼んだ一曲。

2009年に俗に“TERIYAKI BEEF”と呼ばれる衝突を起こしたSEEDAさん、VERBALさんが明確に和解を果たしたメモリアルな曲でもあります。

Nujabesさんによる、対立を経て人が歩み寄る姿を歌った「Luv (Sic) Part2」をサンプリングしたビートに乗せ、自分たちのためだけではなく、和解する姿を次世代に残したいという想いが歌われています。

雨が降る中すれ違った2人が、その想いを吐き出した後共に歩き出し、トンネルを抜けると晴れ空が広がっている──MVもそのシンプルさ故に、伝えたいメッセージがストレートに届く仕上がりに。

ヒップホップメディア・ニートtokyoでSEEDAさんが語った、制作の経緯や込めた想いも含めて、この年末にぜひチェックしてみてください。

SEEDA : L.P.D.N.に込めた思いとVERBALとの和解

I Like It (Remix) feat. R-指定/Kvi Baba

大阪出身のKvi Babaさんが、地元の先輩であるR-指定さんを客演に、自身のスマッシュヒット曲「I Like It」をリミックスした一曲。原曲のMVにはR-指定さんがカメオ出演しており、ある種の匂わせがされていました。

もとの「I Like It」は、Kvi Babaさんらしい、肩の力を抜きつつ軽快に愛を歌う曲。愛を歌うのに「Love」ではなく「Like」を選ぶあたりからも、肩に力が入っていない雰囲気が感じられます。

かといって軽薄な印象かといえばそんなこともなく<I like it どころじゃないよもう>としおらしさを見せてみたり、フックの一番盛り上がる部分で<かなり かなり かなり君がベストガール>と強調したり、激情的に愛を叫ばずとも、その想いのたけは伝わってきます。

個人的には、その軽妙さが聞いていて思わずズルいと思えてしまうほど。他人からの見え方ばかり気にし、どうやったらイケてるかと肩肘を張り続けている身としては<どうやったらそんな肩の力抜いてオシャレな感じ出せるんすか?>と、また無駄に力を入れて考えこまずにはいられません。

そんな曲にR-指定さんが加えるのは、自らの子どもへの愛を込めたバース。原曲の2バース目は、愛を歌いながらも視点を広げ、スケールが世界や自分以外へと向かっているのですが、そこに対して個人的でありながら、世界の全てとも言える子どもへの愛を上乗せするのが小気味良くて最高です。

Asobo Feat. Awich, MonyHorse, PETZ, JNKMN & kZm (Prod. Chaki Zulu)/YENTOWN

ヒップホップクルー・YENTOWNの結成10周年を記念したアルバム『Y.E.N』収録曲にして、シングルとして先行リリースもされた一曲。

Awichさんが<I'm so bored(退屈だ)>と投げかけると他のメンバーが<Asobo>と返す。そうして毎日すべてをbetして遊び感覚で挑戦を続ける。そんな日々こそがYENTOWNというクルーであり、永遠に続いていくんだというフックが、10年という歳月で築いてきた関係性を感じさせてくれます。

音楽プロデューサー・wagatakiさんの楽曲「七月一日」をサンプリングしたChaki Zuluさんのビートも圧倒的に秀逸。

美しいピアノの旋律がはじまりと終わり、相反する2つの印象を与えるものになっており、クルーの10周年を飾るのにふさわしい曲に仕上がっています。

賛否メーカー/Worldwide Skippa

2025年に注目を集めたラッパーの一人、Worldwide Skippaさんが7月にリリースした一曲。

2月に1stシングルをリリースすると、1年間でアルバム『Skipping Tape』シリーズを3枚リリース。「RAPSTAR 2025」にも出演し、惜しくもSELECTION CYPHERで落ちてしまうも、精力的なリリースを続け、大きく知名度を上げました。

Worldwide Skippaさんの持ち味といえば、キャッチーなラインを要所に仕込みながら、時事的な話題などに対して自身のスタンスを表明していくスタイル

「賛否メーカー」でも、フロウが変わる前後のタイミングで<会話はSkippaに聞かれている>や<モンブラン・クリケットぐらい諦めねーわ>のように漫画をサンプリングしながら、<右利きでも思想寄ってる左>と、自身のアティチュードを語ることも忘れません。

俺が曲出したら論争の合図>と歌われている通り、彼の持つ思想への賛否が分かれているとしても、目が離せないラッパーの一人です。

<俺、jellyy、Sieroで『ボクらの時代』に出たりとか>というリリックも印象的。それぞれの方法でシーンや世間と向き合っている面々だけに、いつかそれが実現するほど、彼らがネームバリューを獲得してほしいと思っています。

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