『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督が語る、劇映画の身体論 宇野常寛らと鼎談

『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督が語る、劇映画の身体論 宇野常寛らと鼎談
『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督が語る、劇映画の身体論 宇野常寛らと鼎談

(左から)佐渡島庸平さん、濱口竜介さん、宇野常寛さん/画像はPLANET公式オンラインストアより

批評誌『モノノメ』(PLANETS)の第2号が刊行。

映画『ドライブ・マイ・カー』の監督・濱口竜介さんと編集長・宇野常寛さん、株式会社コルク代表・編集者の佐渡島庸平さんの鼎談などが収録される。

「『劇映画的な身体』をめぐって──『ドライブ・マイ・カー』から考える」と題したこの鼎談では、現代の情報環境と劇映画の射程距離、言葉と身体、村上春樹さんと女性表象、ショットの内と外、演技の「文体」の問題といったテーマについて徹底的に議論。

公式サイトでは、22000字に渡る鼎談の冒頭6ページが公開されている(外部リンク)。

「宇野さん、濱口と話してみない?」──佐渡島庸平の一通のメールから、この鼎談は生まれました。いま、世界に大きな衝撃を与えようとしている映画『ドライブ・マイ・カー』を素材に、現代の情報環境と劇映画の射程距離、言葉と身体、村上春樹と女性表象、ショットの内と外、演技の「文体」の問題……。1本の映画から汲み出せる思考を、とことん搾り取った議論です。今回は特別に、この22000字に及ぶ鼎談の冒頭6ページを公開します。 濱口竜介×佐渡島庸平×宇野常寛の鼎談『「劇映画的な身体」をめぐって──『ドライブ・マイ・カー』から考える』の一部を特別公開します

アカデミー賞を受賞! 亡き妻との記憶を巡る物語

映画『ドライブ・マイ・カー』90秒予告
映画『ドライブ・マイ・カー』は、小説家・村上春樹さんの短編小説集『女のいない男たち』(文藝春秋刊)に収録された小説を原作にした作品。亡き妻との記憶を巡る舞台俳優・演出家の物語だ。

監督/脚本に濱口竜介さん、メインキャストに俳優・西島秀俊さん、三浦透子さん、岡田将生さん、霧島れいかさんの4人を迎え映画化。

2021年8月に公開された本作は、米アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の計4部門にノミネートされる快挙を達成。その内、国際長編映画賞では受賞を果たしている。

“検索では届かない”批評誌『モノノメ』

『モノノメ』は、2021年9月に創刊した「紙の遅いインターネット」を掲げる批評誌。

「時にはゆっくり事物を考える」ことを提案するため、「検索では届かない」をコンセプトに公式オンラインストアでの直接販売と、趣旨に賛同する書店などでのみ販売されている。

2021年1月末に実施したクラウドファウンディングでは、912人からの489万円の支援を獲得した。

『モノノメ』第2号の『モノノメ #2』は、執筆現在宇野常寛さん書き下ろしの全ページ解説集付きのセットが、PLANETS公式オンラインストアで発売中。価格は3500円(税込・送料別)。書店での一般発売は4月頭を予定している。

『モノノメ #2』

[紀行文]観光しない京都2022

【特集】「身体」の現在
[座談会]身体論の現在──ケアと拡張身体のあいだで|牛場潤一×緒方壽人×笠原俊一×田中みゆき
[鼎談]思想としての義肢──OTOTAKE PROJECTの豊かな副産物について|遠藤謙×落合陽一×乙武洋匡
[論考]藤井修平|マインドフルネスの身体技法はいかに受容されてきたか──仏教と心理学の関わりの歴史から考える
[論考]藤嶋陽子|凡庸な服は、いかに捉え得るか? ––私的な身体技法をめぐる試論的考察
[インタビュー]上妻世海|制作する身体をめぐって──運と誘惑と戯れながら
[対談]「もうひとつの眼」と「もうひとつの身体」はどう出会ったか|飯田将茂×最上和子
[座談会]消極的な人よ、身体を解放せよ──いや、そもそも身体なんていらない?|消極性研究会

[特別企画]47都道府県再編計画──日本列島(再)改造試論|井上岳一×宇野常寛×田口友子

[ルポルタージュ]「ムジナの庭」では何が起きているのか

【妄想企画】水曜日は働かない
[マニフェスト]「水曜日は働かない」という提案|宇野常寛
[鼎談]「水曜日は働かない」という提案をめぐって|芦埜佑亮×高坂友理恵×辻音里
[コラム]「水曜日を働かない」ための働き方改革|坂本崇博

[特別鼎談]「劇映画的な身体」をめぐって
──『ドライブ・マイ・カー』から考える|宇野常寛×佐渡島庸平×濱口竜介


[論考]苫野一徳|社会構想のための哲学思考
[エッセイ]吉田尚記|現役アナウンサーがその目で見た #TOKYO2020

[創作]眠い町 作・小川未明/版画・久保田寛子

【連載】
福嶋亮大|世界文学の制作 第二章:指し示すこと、物語ること
丸若裕俊×沖本ゆか もののものがたり #2|自在鉤/唐津焼の器
おいしいものにはわけがある #2|「ジャンボ」のお好み焼きと焼きそば
絵本のはなしはながくなる #2|近藤那央さんの選ぶ、不思議ないきものたちに出会える絵本
ひとりあそびの(おとなの)教科書 #2|東映レトロソフビコレクション──石ノ森章太郎と戦後サブカルチャー的身体

[フォトエッセイ]走るひとたち|上田唯人、高山都、宇野常寛

KAI-YOUで読む評論家・宇野常寛

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書誌情報

『モノノメ #2』

ページ数
296P(予定)
判型
B5変型版
発行
PLANETS/第二次惑星開発委員会
ISBN : 978-4-905325-20-8

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