その数1万6000人以上。2017年末以降、盛り上がりを見せるバーチャルYouTuber(VTuber)シーンは、早い段階から音楽的にも注目を集めてきた。
過熱するシーンにおいて、企業グループに所属せず、個人で活動するVTuberを指す個人勢。
現在、にじさんじやホロライブはもちろんのこと、個人勢と呼ばれるVTuberからも強烈な個性を持つ楽曲や、ジャンル外にも届きうるポップな楽曲が次々と生まれている。
オシャレになりたい!ピーナッツくん、somuniaさん、BOOGEY VOXXなど、自由自在な感性から生み出された楽曲30曲をピックアップ。そのオルタナティブな魅力を紹介していく。
文:森山ド・ロ
※数字に順位やランキングなどの意図はありません。随時更新予定。
歌詞に曖昧さと直接的な吐露が散りばめられており、毛色の違うトラックとボーカル、そして歌詞がそれぞれ絶妙に中和されている。チクリと胸に刺さるような表現が多いがどこか共感してしまう。楽曲を通してリスナーに寄り添っているような印象が強い。
樫野創音さんのいい意味で出しゃばらないボーカルとライトなブリットポップとの相性が抜群によく、サウンドとボーカルのユニゾンが聞いていてとにかく心地良い。「天才」という言葉に囚われながらも、モチベーションとして支えになっているのは、実に音楽家らしい表現だ。
リリースのペースは早くはないものの、楽曲やMVのつくり込みは抜群。ニッチなジャンルながらも、1曲ごとに練りこまれた世界観と中毒性の高さに、新作を待ち望むファンも多い。
歌詞の内容も含めて、アンダーグラウンドな独自の世界観をデビューから一貫して表現しているが、楽曲を出すたびに新たな一面が垣間見える。それも窓辺リカさんの魅力だろう。
メッセージ性もそうだが、楽曲の雰囲気含め個人勢でしか表現できない領域を全力でつくり上げている。ポップなジャンルも、コアなジャンルもそつなく歌い上げるBOOGEY VOXXの器用さが露わになった楽曲だ。
独立した心境の変化に伴った表現の変化なのか、ここからさらに進化していく前振りなのか、どちらにしろsomuniaさんの新たな一面を感じられる作品だろう。
最近は客演としてトラックを提供することも多く、トラックメカーとしていろいろな音色の楽曲を披露してくれている。インスト曲ではなくとも、アーティストに合わせつつ、自分らの色も落とし込んでいる。シーンの中でもかなり尖った印象だ。
落ち着いたチルいトラックとは裏腹に、日常的で哀愁漂う歌詞のギャップも魅力的。音楽的な心地良さだけを楽しむこともできれば、文学的なメッセージ性に没入することもできる。淡々と進行していく楽曲の中で、潮成実さんのボーカルが飛び上がっていく終盤の構成も素晴らしい。タイトルやジャケットからは想像しにくい、大人っぽいR&B調のギャップを堪能してほしい。
個人勢VTuberが、縛りなく自らの好きな音楽を自由に表現するという最高の形をEPで表現。トレンドを追いがちなVTuberの音楽シーンに一石を投じるような衝撃を与えた。蟹亀の楽曲は個性を活かすような音楽性が特徴的だが、中でもこの楽曲は個人的に一番印象深かった。
覆面忍者さんの楽曲は、ローファイ・ヒップホップが好きな人には間違いなく刺さるだろうし、日常に溶け込むような聴き心地のいい楽曲が多い。2020年頃から個人勢を主体にヒップホップというジャンルが広がりつつある。その新生の一人として要注目のラッパーだろう。
ヒップホップを中心に様々なアーティストにトラックを提供しているItsuki Miyamuraさん。アーティストの良さを全面に引き出せるようなツボを押さえた楽曲をコンスタントに制作している。「Night Flow 93poetry Remix」も、93poetryさんの真髄を捉えたような最高のマッチングと言っても過言ではないだろう。
楽曲を通して、伝えたいこと・表現したいことの組み立てが緻密で、聴き手側が経験していなくても想像上の範囲で妙に納得してしまう。それはリリックのダイレクトな言葉選びと、経験に基づいたリアリティのあるシチュエーションによるものだろう。コロナ禍で何か思うことがあっても、言葉にすることは難しい。この楽曲は一度聴いただけでそれを代弁してもらえたような気持ちにさせてくれる。
[ahi:]らしいピアノとうわ走りするビートから逆走するようなゆったりとした歌声は、この組み合わせでしか表現できないものだろう。ジャジーな雰囲気から一転、スキルフルなラップパートを挟み、そのあとまたゆったりとした曲調へと戻る展開は、ぜひ生のライブで聴いてみたいと思ってしまう。
これまで歌詞提供やトラック、アーティストとしてだけではなく、プロデューサーとしても活躍しているYACAさん。カルチャーの黎明期から、客演やソロにおいても常に前線で活動しているYACAさんの躍進は注目に値する。
gaze//he's meさんのエモーショナルなギターサウンドに、TOTONEEさんの優しい歌声が乗っかったstargaze shelterらしいサウンド。わりと激しめのギターバッキングに、温かみのある歌声とメロディが妙にマッチしている。これまでの楽曲と雰囲気は違えど、疾走感あるstargaze shelterの音色をしっかりと落とし込んだバンドサウンドが特徴的だ。
バーチャルというシーンとして語っていいのかはわからないが、このようなオルタナティブなサウンドは珍しい。作品のクオリティはジャンルやカルチャーを超えて評価されるべきだろうし、常に新譜が待ち遠しいアーティストの1組だ。
過熱するシーンにおいて、企業グループに所属せず、個人で活動するVTuberを指す個人勢。
現在、にじさんじやホロライブはもちろんのこと、個人勢と呼ばれるVTuberからも強烈な個性を持つ楽曲や、ジャンル外にも届きうるポップな楽曲が次々と生まれている。
オシャレになりたい!ピーナッツくん、somuniaさん、BOOGEY VOXXなど、自由自在な感性から生み出された楽曲30曲をピックアップ。そのオルタナティブな魅力を紹介していく。
文:森山ド・ロ
※数字に順位やランキングなどの意図はありません。随時更新予定。
目次
- 1. 高峰伊織「いたいよ(itaiyo)」
- 2. 樫野創音「天才」
- 3. シクラりわ「なんも」
- 4. 窓辺リカ「見えざるピンクの」
- 5. hijiri「hypoxia feat. BOOGEY VOXX」
- 6. somunia「Psykhe」
- 7. [ahi:]「Your Health」
- 8. [ahi:]「ピーナッツバターモーニング(feat. 潮成実)」
- 9. Club Turtle「TURTLE OATH (feat. 野上リスケ, 山露そちゃ & ぷりやまぷりを)」
- 10. 覆面忍者「Fuel」
- 11. Itsuki Miyamura × 93poetry「Night Flow 93poetry Remix」
- 12. 93poetry「おしらせ」
- 13. あかつきるき × [ahi:]「チリツモレーション」
- 14. hirihiri & Yaca「power! (Visualizer)」
- 15. stargaze shelter「オプティカル」
- 16. 星宮とと, 藤沢ハルカ, TEMPLIME「two notes」
- 17. 浮遊信号「あなたのおかげで」
- 18. オシャレになりたい!ピーナッツくん「幽体離脱 feat.チャンチョ & ぽんぽこ」
- 19. TEMPLIME, 星宮とと「HIKO」
- 20. 氷雨悠冰 & 座頭景「Four centimeter cigarette」
- 21. てれかす「インバイト来たからまたね」
- 22. おはよう真夜中「midnight beat」
- 23. アザミ「涙のある街(鹿あるく Remix)」
- 24. 88.nia「咲けよスターチス」
- 25. memex「Interference feat. kiila」
- 26. 江戸レナ「UKIYOE」
- 27. YASAI SHOP「throbbing feat.XRE」
- 28. 八月二雪 feat. マッチ「ナキエト」
- 29. キヌ「kinu 2nd live "クロスプラットフォームの旅人" at #memeと森と蚕 in VRChat」
- 30. ISA「Beetle Found a Mate」
高峰伊織「いたいよ(itaiyo)」
バーチャルボーカリスト・高峰伊織さんが、感傷的かつ繊細で透き通った歌声で、等身大の悩みや葛藤を歌い上げた軽快なポップス「いたいよ(itaiyo)」。歌い出しからキャッチーなメロディと高峰伊織さんらしい芯のあるボーカルが発揮されており、日常的で生々しいメッセージとあいまって、楽曲を通して没入感が高い。歌詞に曖昧さと直接的な吐露が散りばめられており、毛色の違うトラックとボーカル、そして歌詞がそれぞれ絶妙に中和されている。チクリと胸に刺さるような表現が多いがどこか共感してしまう。楽曲を通してリスナーに寄り添っているような印象が強い。
樫野創音「天才」
ブリティッシュなロックサウンドに、アーティストとしての葛藤を言葉に落とし込んだ樫野創音さんの「天才」は、MVのほんわかとした雰囲気からは想像できないほどシビアでメッセージ性が強い。「音楽をやり続ける意義」を、過去の経験やかけられた言葉を通して苦悩する側面と、それでも音楽を続けるというがむしゃらでポジティブなメッセージが感じられる。樫野創音さんのいい意味で出しゃばらないボーカルとライトなブリットポップとの相性が抜群によく、サウンドとボーカルのユニゾンが聞いていてとにかく心地良い。「天才」という言葉に囚われながらも、モチベーションとして支えになっているのは、実に音楽家らしい表現だ。
シクラりわ「なんも」
ローテンポなダンスミュージックとアンニュイな歌詞、独自の世界観で毎回つくり込まれたMVも印象的なシクラりわさん。「なんも」では、たわいもないことで考え込んでしまって眠れなかったりという日常的でラフなメッセージ性とは裏腹に、ダークエレクトロなサウンドで楽曲自体にコクを出している。まさにシクラりわ節だろう。リリースのペースは早くはないものの、楽曲やMVのつくり込みは抜群。ニッチなジャンルながらも、1曲ごとに練りこまれた世界観と中毒性の高さに、新作を待ち望むファンも多い。
窓辺リカ「見えざるピンクの」
可憐なウィスパーボイスとブレイクコアの組み合わせが特徴的な窓辺リカさんの1st EP『Open Window vol.1』収録曲「見えざるピンクの」。彼女の楽曲と言えばどす黒いブレイクコアのイメージが強いが、この「見えざるピンクの」は窓辺リカさんの落ち着いたボーカルと少し歪んだ無機質なトラックの相性が抜群で、最初から最後まで非常に聴きやすい。歌詞の内容も含めて、アンダーグラウンドな独自の世界観をデビューから一貫して表現しているが、楽曲を出すたびに新たな一面が垣間見える。それも窓辺リカさんの魅力だろう。
hijiri「hypoxia feat. BOOGEY VOXX」
「hypoxia feat. BOOGEY VOXX」は、トラックメイカー・hijiriさんの少し歪んだトラックに、バーチャルアンデッドユニット・BOOGEY VOXXの2人が抜群の適応力を見せてくれている。リリカルなバースをキックする中、多彩な音が入り混じるトラックでも聴きやすさは相変わらず驚異的で、シビアなメッセージがスッと耳に入ってくる。メッセージ性もそうだが、楽曲の雰囲気含め個人勢でしか表現できない領域を全力でつくり上げている。ポップなジャンルも、コアなジャンルもそつなく歌い上げるBOOGEY VOXXの器用さが露わになった楽曲だ。
somunia「Psykhe」
バーチャルシンガー・somuniaさんが独立して最初にリリースされたソロ曲「Psykhe」。持ち前の優しいウィスパーボイスはそのまま、大人っぽさが垣間見えるクールな歌声を堪能できる。曲が表情を変えるのに合わせて様々な歌唱スタイルを披露しており、ここまで声色が変化する楽曲はsomuniaさんの中でも珍しい。独立した心境の変化に伴った表現の変化なのか、ここからさらに進化していく前振りなのか、どちらにしろsomuniaさんの新たな一面を感じられる作品だろう。
[ahi:]「Your Health」
バーチャルトラックメイクユニット・[ahi:]の中でも飛び切りお気に入りのインストゥルメンタル。2020年にリリースされた1st EP『mandala』に収録された「Your Health」は、アンビエントでどこか歪んだ音律がめまぐるしく奏でられているまさに [ahi:]の真骨頂とも言える楽曲だ。ローテンポな曲調で聴きやすい楽曲もあれば、無機質で攻撃的なインスト曲も完成度が高い[ahi:]。その中でも「Your Health」は、このユニットのラジカルな側面が詰まりに詰まっている。最近は客演としてトラックを提供することも多く、トラックメカーとしていろいろな音色の楽曲を披露してくれている。インスト曲ではなくとも、アーティストに合わせつつ、自分らの色も落とし込んでいる。シーンの中でもかなり尖った印象だ。
[ahi:]「ピーナッツバターモーニング(feat. 潮成実)」
そんな[ahi:]らしいチルいトラックにVsinger・潮成実さんの圧倒的なボーカルが光る「ピーナッツバターモーニング」は、お互いの良いところを前面に活かした楽曲だ。ボーカルの存在感によって、歌い出しからグッと引き込まれてしまう。落ち着いたチルいトラックとは裏腹に、日常的で哀愁漂う歌詞のギャップも魅力的。音楽的な心地良さだけを楽しむこともできれば、文学的なメッセージ性に没入することもできる。淡々と進行していく楽曲の中で、潮成実さんのボーカルが飛び上がっていく終盤の構成も素晴らしい。タイトルやジャケットからは想像しにくい、大人っぽいR&B調のギャップを堪能してほしい。
Club Turtle「TURTLE OATH (feat. 野上リスケ, 山露そちゃ & ぷりやまぷりを)」
存在しないクラブ「Club Turtle(通称・蟹亀)」に集ったVTuber・クリエイターたちによる1st EP『Box in the back ∀lley』の収録曲「TURTLE OATH」。3MCがアンビエントなトラックにパンチのあるバースを披露しており、バーチャルの音楽シーンには珍しく、アンダーグラウンド感満載なヒップホップに仕上がっている。それぞれがちゃんと個性を出しつつ、表現は尖りながらもトラックとあいまって聴き心地は抜群。個人勢VTuberが、縛りなく自らの好きな音楽を自由に表現するという最高の形をEPで表現。トレンドを追いがちなVTuberの音楽シーンに一石を投じるような衝撃を与えた。蟹亀の楽曲は個性を活かすような音楽性が特徴的だが、中でもこの楽曲は個人的に一番印象深かった。
覆面忍者「Fuel」
爽やかでシンプルなビートに、覆面忍者さんの爽快で癖になるフロウが印象的な「Fuel」。言葉選びも遊び心があり、リリックを見るだけで楽しい。それに加えてシンプルかつ絶妙にメロディが乗ったフローが心地いい。音数の少ないビートにフロウで楽曲に色をつけていくような印象がある。コテコテに組み込まれたものではなく、このラフな感じがヒップホップの良さでもあるなと気づかされる。覆面忍者さんの楽曲は、ローファイ・ヒップホップが好きな人には間違いなく刺さるだろうし、日常に溶け込むような聴き心地のいい楽曲が多い。2020年頃から個人勢を主体にヒップホップというジャンルが広がりつつある。その新生の一人として要注目のラッパーだろう。
Itsuki Miyamura × 93poetry「Night Flow 93poetry Remix」
トラックメイカー・Itsuki Miyamuraさんのローファイ・ヒップホップと顔の無いポエマー・93poetryさんのしっとりとしたポエトリーディングが冴え渡る楽曲。終始ゆったりとした流れが続くが、93poetryさんのメッセージ性の強いリリックと低い歌声の存在感から、楽曲通しての質感は深い。だからと言って重苦しい雰囲気はなく、ローファイビートに溶け込むような93poetryさんの歌声がむしろ心地よさすら感じさせる。ヒップホップを中心に様々なアーティストにトラックを提供しているItsuki Miyamuraさん。アーティストの良さを全面に引き出せるようなツボを押さえた楽曲をコンスタントに制作している。「Night Flow 93poetry Remix」も、93poetryさんの真髄を捉えたような最高のマッチングと言っても過言ではないだろう。
93poetry「おしらせ」
コロナ禍に投稿された93poetryさんの「おしらせ」。人生を歩む上で対面する様々なお知らせに、コロナという状況を重ね合わせてコクのあるメッセージを組み立てている。こういった不協和音な世の中に対する思いや伝えたいこととポエトリーディングの相性は抜群だ。聞いて感じ取るというよりかは、直接的に心臓に突き刺さると言ったほうが表現として正しいのかもしれない。楽曲を通して、伝えたいこと・表現したいことの組み立てが緻密で、聴き手側が経験していなくても想像上の範囲で妙に納得してしまう。それはリリックのダイレクトな言葉選びと、経験に基づいたリアリティのあるシチュエーションによるものだろう。コロナ禍で何か思うことがあっても、言葉にすることは難しい。この楽曲は一度聴いただけでそれを代弁してもらえたような気持ちにさせてくれる。
あかつきるき × [ahi:]「チリツモレーション」
妖艶で芯のあるボーカルが特徴的なあかつきるきさんが [ahi:]の疾走感あるトラック上で躍動する。歌い出しから落ち着きあるメロディアスでキャッチーなメロディでグッと引き込んだと思ったら、後半の転調したラップパートでガラッと曲の雰囲気を変えてくる。曲の変化に応じた適応力は、あかつきるきさんのポテンシャルの高さと言ってしまえばそれまでなのだが、聴いていてワクワクして飽きさせない。[ahi:]らしいピアノとうわ走りするビートから逆走するようなゆったりとした歌声は、この組み合わせでしか表現できないものだろう。ジャジーな雰囲気から一転、スキルフルなラップパートを挟み、そのあとまたゆったりとした曲調へと戻る展開は、ぜひ生のライブで聴いてみたいと思ってしまう。
hirihiri & Yaca「power! (Visualizer)」
音楽プロデューサー・hirihiriさんと、VTuberシーンでは「ワニのヤカ」として知られるYACAさんがタッグを組んだ「power!」。変則的で爆発的な音が飛び交うトラックにYACAさんの軽快なラップが特徴的な楽曲だ。これだけ弾んだビートの上をメロディアスに歌い上げるYACAさんのラップがとにかく驚異的で、とにかく楽曲通してハイクオリティな作品となっている。耳に残るフックと軽快なバースは相変わらずだが、トラックに対する適応力はさすがとしか言いようがない。これまで歌詞提供やトラック、アーティストとしてだけではなく、プロデューサーとしても活躍しているYACAさん。カルチャーの黎明期から、客演やソロにおいても常に前線で活動しているYACAさんの躍進は注目に値する。
stargaze shelter「オプティカル」
2.5次元ニュードリームポップ/シューゲイズユニット・stargaze shelterが2021年に発表した「オプティカル」。gaze//he's meさんのエモーショナルなギターサウンドに、TOTONEEさんの優しい歌声が乗っかったstargaze shelterらしいサウンド。わりと激しめのギターバッキングに、温かみのある歌声とメロディが妙にマッチしている。これまでの楽曲と雰囲気は違えど、疾走感あるstargaze shelterの音色をしっかりと落とし込んだバンドサウンドが特徴的だ。
バーチャルというシーンとして語っていいのかはわからないが、このようなオルタナティブなサウンドは珍しい。作品のクオリティはジャンルやカルチャーを超えて評価されるべきだろうし、常に新譜が待ち遠しいアーティストの1組だ。
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