この機能の導入により、正式にVRChat外のデバイス、アプリケーションとVRChatのアバターが通信できるようになる。
今回のアップデートでは、移動や方向転換など標準的な操作をOSCに対応。また、アバターシステム「Avatar 3.0」の機能にもなっている。
VRChat、通信プロトコル・OSCに正式対応
OSC(Open Sound Control)は、デバイスやアプリケーション間の通信プロトコル(規格)。「コンピュータ、サウンドシンセサイザー、その他のマルチメディア機器間の通信のために、現代のネットワーク技術に最適化された新しいプロトコル」として、1997年にCenter for New Music & Audio Technologies(CNMAT)の研究者たちによって開発された(外部リンク)。
その精度の高さ、遅延の小ささ、軽さ、通信方式の柔軟さから、クリエイティブコーディングやインタラクティブ・アートなど様々に応用されてきた。
外部デバイス・アプリからアバターを制御可能に
今回の実装により、OSCに対応するアプリケーションやデバイスからVRChatにデータを送信したり、逆にVRChatからデータを受信できるようになる。Want to control your #VRChat avatar with your MIDI controller? Put a heartrate indicator on your avatar? Implement your own eye and face tracking? Now you can, with OSC for Avatars! Read up, it's a lot! https://t.co/GH5CELHrRn pic.twitter.com/F2AIyr9GjU
— VRChat (@VRChat) February 17, 2022
それによって、VRChat外部からVRChat内のアバターを制御したり、逆にVRChat内からVRChat外部のアプリケーション・デバイスを制御できるようになる。
VRChat公式は、「Avatar OSC」の導入により可能になることについて、以下のような例を挙げている。
・Want to use a drum pad to control your avatar’s ears? You can!
・Want to use your phone’s gyro sensor to control your eyebrows? You got it!
・Map your face blendshapes to midi control knobs? I mean… if you want to?
・Want to have your avatar’s clothes change colors when you receive a donation on Twitch? Yup, that’s possible too.
・…and many, many more.
(筆者訳)
・ドラムパッドでアバターの耳を制御したい? できますよ。
・あなたの携帯電話のジャイロセンサーを使って、眉毛を操作したい? できます!
・顔のブレンドシェイプとMIDIコントローラーのノブを紐付ける? ええと…あなたがしたいと思えば(できますよ)?
・Twitchで寄付を受けたとき、アバターの服の色が変わるようにしたい? はい、それも可能です。
・…ほかにももっともっとできることがあります。 VRChat OSC for Avatars
2022年は「メタバース」元年となるか?
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