少年画報社より出版されているコンビニコミックス『思い出食堂』に連載中の『しーちゃんのごちそう』をCGアニメ化するため、制作費を募るクラウドファンディングを実施されている。募集期間は2月11日(金)まで。
『しーちゃんのごちそう』はその中でも人気が高く、現在までに単行本8巻が出版されており、スピンオフ作品『しーちゃんとねこ』も同社の雑誌『ねこぱんち』にて連載中。原作者は『おはよう!スパンク』や『おジャ魔女どれみ』で知られるたかなししずえだ。
本作品は昭和30年代の鴨川市を舞台に、原作者の家族と囲んだ食卓の思い出や当時のくらし、文化が描かれており、“食”をメインに置きつつも家族愛や近所の人々との交流など、優しい時間とともに普遍的なテーマを読者に語りかけている。
創刊時から『思い出食堂』の熱烈なファンである代表・柴田拓也が、雑誌をまるごと映像化させる企画を少年画報社に持ち込んだことがきっかけとなり、その第1弾として『しーちゃんのごちそう』CGアニメ化プロジェクトが始動した。
資金集めの方法としてクラウドファンディングを選んだ理由は「しーちゃんを好きな人達と一緒にしーちゃんの物語を作ってゆきたかったから」とのこと。
クラウドファンディングはCAMPFIREで行われ、アニメ1話分の制作費として目標金額を850万円に設定。本来CG制作はそれ以上の費用がかかるケースが多いようだが、最低限の金額を算出して設定したという。目標金額を超えた場合にはストレッチゴールを設定し、第2話、第3話の制作を進める。
アニメ化のエピソード第1話に選ばれたのは単行本第2巻に収録されている「お子様ランチ」。しーちゃんのお昼ご飯にお子様ランチをつくろうと、お父ちゃんとお母ちゃんが奮闘するストーリーだ。
パイロット映像はすでに完成しており、クラウドファンディングに参加した支援者はリターン(返礼品)として視聴することができる。リターンはパイロット映像のほか、支援プランに応じてエンドクレジットへの名前掲載やオリジナルフィギュア、たかなししずえによる描き下ろし複製原画など様々なものが用意されている。
本プロジェクト始動以来、思い出食堂には毎号「しーちゃん通信」が掲載されCG制作のビハインドやクラウドファンディング情報が紹介されており、2022年1月には「LoveLove しーちゃんのごちそう だいすき!を伝える味」や「たかなししずえ傑作集 しーちゃんとねこ 2022」といった過去の作品からより抜かれた傑作選が出版された。
クラウドファンディングには本作や思い出食堂の読者を中心に支援が集まるほか、作品の舞台となっている鴨川市にも情報が伝わり、市役所や作中に登場する町のパン屋でもポスターが掲示されたり、地元の新聞記事でも応援を呼びかけたりしている。
『思い出食堂』や『しーちゃんのごちそう』の読者層は幅広く、インターネットやクラウドファンディングといった文化との付き合いが長くない世代も含まれているが、これまで漫画業界や映像業界、地域の人々の協力により支援の輪が少しずつ広がってきた。その様子はまるで『しーちゃんのごちそう』で描かれる人と人とのふれあいや繋がりそのものを体現しているようだ。
今回のクラウドファンディング実施にあたりCAMPFIREのプロジェクトページには原作者や『思い出食堂』の編集長からもメッセージが寄せられた。
ジャストコーズプロダクションの柴田代表は「今よりモノも少なく貧しかった時代でも毎日を笑顔で暮らすしーちゃん達の物語は、コロナ禍で不安な気持ちを抱えながら生きる現代の人々の心を温かくしてくれると信じている。原作同様、皆さんに愛される作品にしたい」と語る。
すでにCGアニメの制作は進んでおり、完成作品は今年7月に公開される予定。クラウドファンディングは2月11日までで募集期間は残り数日となっている。人々の温かい想いが繋げるこのプロジェクトの行方を見守りたい。
グルメ漫画雑誌のパイオニア発の作品
2010年に少年画報社より創刊され、今も続くグルメ漫画雑誌のパイオニア的存在の『思い出食堂』。『しーちゃんのごちそう』はその中でも人気が高く、現在までに単行本8巻が出版されており、スピンオフ作品『しーちゃんとねこ』も同社の雑誌『ねこぱんち』にて連載中。原作者は『おはよう!スパンク』や『おジャ魔女どれみ』で知られるたかなししずえだ。
本作品は昭和30年代の鴨川市を舞台に、原作者の家族と囲んだ食卓の思い出や当時のくらし、文化が描かれており、“食”をメインに置きつつも家族愛や近所の人々との交流など、優しい時間とともに普遍的なテーマを読者に語りかけている。
アニメ化の企画は『シン・ゴジラ』参加の制作会社
今回『しーちゃんのごちそう』のCGアニメ化プロジェクトを立ち上げたのは映像制作会社のジャストコーズプロダクション。「バイオハザード」シリーズ等のゲームタイトルでのカットシーン制作や『るろうに剣心 最終章 The Final』『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』『シン・ゴジラ』等の映画制作に携わってきた。創刊時から『思い出食堂』の熱烈なファンである代表・柴田拓也が、雑誌をまるごと映像化させる企画を少年画報社に持ち込んだことがきっかけとなり、その第1弾として『しーちゃんのごちそう』CGアニメ化プロジェクトが始動した。
資金集めの方法としてクラウドファンディングを選んだ理由は「しーちゃんを好きな人達と一緒にしーちゃんの物語を作ってゆきたかったから」とのこと。
クラウドファンディングはCAMPFIREで行われ、アニメ1話分の制作費として目標金額を850万円に設定。本来CG制作はそれ以上の費用がかかるケースが多いようだが、最低限の金額を算出して設定したという。目標金額を超えた場合にはストレッチゴールを設定し、第2話、第3話の制作を進める。
アニメ化のエピソード第1話に選ばれたのは単行本第2巻に収録されている「お子様ランチ」。しーちゃんのお昼ご飯にお子様ランチをつくろうと、お父ちゃんとお母ちゃんが奮闘するストーリーだ。
パイロット映像はすでに完成しており、クラウドファンディングに参加した支援者はリターン(返礼品)として視聴することができる。リターンはパイロット映像のほか、支援プランに応じてエンドクレジットへの名前掲載やオリジナルフィギュア、たかなししずえによる描き下ろし複製原画など様々なものが用意されている。
地域も巻き込み盛り上がる原作サイド
しーちゃんのごちそうCGアニメ化プロジェクトの発足で原作サイドも盛り上がっているようだ。本プロジェクト始動以来、思い出食堂には毎号「しーちゃん通信」が掲載されCG制作のビハインドやクラウドファンディング情報が紹介されており、2022年1月には「LoveLove しーちゃんのごちそう だいすき!を伝える味」や「たかなししずえ傑作集 しーちゃんとねこ 2022」といった過去の作品からより抜かれた傑作選が出版された。
クラウドファンディングには本作や思い出食堂の読者を中心に支援が集まるほか、作品の舞台となっている鴨川市にも情報が伝わり、市役所や作中に登場する町のパン屋でもポスターが掲示されたり、地元の新聞記事でも応援を呼びかけたりしている。
『思い出食堂』や『しーちゃんのごちそう』の読者層は幅広く、インターネットやクラウドファンディングといった文化との付き合いが長くない世代も含まれているが、これまで漫画業界や映像業界、地域の人々の協力により支援の輪が少しずつ広がってきた。その様子はまるで『しーちゃんのごちそう』で描かれる人と人とのふれあいや繋がりそのものを体現しているようだ。
今回のクラウドファンディング実施にあたりCAMPFIREのプロジェクトページには原作者や『思い出食堂』の編集長からもメッセージが寄せられた。
ジャストコーズプロダクションの柴田代表は「今よりモノも少なく貧しかった時代でも毎日を笑顔で暮らすしーちゃん達の物語は、コロナ禍で不安な気持ちを抱えながら生きる現代の人々の心を温かくしてくれると信じている。原作同様、皆さんに愛される作品にしたい」と語る。
すでにCGアニメの制作は進んでおり、完成作品は今年7月に公開される予定。クラウドファンディングは2月11日までで募集期間は残り数日となっている。人々の温かい想いが繋げるこのプロジェクトの行方を見守りたい。
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