『ポケモン アルセウス』の悪かった・改善してほしいと思ったこと
バトルの簡略化／対人戦の未実装
先の話と完全に真逆……というかつながりますが、やはりバトルが欲しい……。捕まえたポケモンを育てて、友だちや知らない人と対戦させるという楽しみが完全に失われてしまうのはもったいないです。対人戦だけでなくバトルのシステム自体も大幅に変更されており、ポケモンバトルで最も重要な要素ともいえる「とくせい」や「持ち物」の概念も本作にはありません。
これによって、優秀なタイプ（はがね・フェアリー・ゴースト等）であったり、優秀なステータスを持ったポケモン（600族・準伝説・御三家ポケモン）にややパーティー編成が偏りそうという危惧もあります。
マイナーでステータスの低いポケモンであっても発想や組み合わせ次第で強くなれる大切な要素だったので、これだけでも今後のシリーズには残してほしいです。
もしかしたらDLCや追加アップデートによって、対人戦はできるようになるかもしれませんね!?（ゲームフリークさん、どうかお願いします）
「色違いポケモン」出すぎ問題
色違い厳選するか～と思ったら5秒で出てきた色違いトゲチック（トゲピー）
これまでは約1/4000の確率で「光るポケモン」、いわゆる色違いポケモンが出現していたのですが（様々なゲーム内の条件も影響しているとは思いますが）今作ではおそらく1/200～1/400くらいの確率で設定されていると思います（正しい数値を知りたい人は攻略サイトを見てくださいね）。
色違いポケモンは、コレクションを楽しみにポケモンを遊ぶ人にとっては最重要ともいえる要素ともなっており、これをいかに辛抱強く粘り続けるか、あるいはどう交換で手にいれるのか、という点が大きな楽しみでした。
ホロライブの白上フブキさんが金コイキングを吊り上げた、もはや伝説ともいえる「色違いポケモン縛り配信」も、本当に滅多に手に入らないからこそ伝説になったわけです。 たしかに簡単に出現してもめちゃくちゃ嬉しいのですが、長期目線だとちょっとありがたみに欠けてしまう、というのも正直なところです。
また、『Pokémon LEGENDS アルセウス』が今後『Pokémon HOME』との連携が開始されると、これまでの交換レートとの齟齬が大きく発生しそうです。
例えば、これまでは「色違いのビッパ」と「通常色のレジエレキ」でも交換は成立していたと思うのですが、色違いポケモンで伝説のポケモンを手に入れるハードルは高くなると見るべきでしょう。
ひんし状態ありきの野性ポケモンとの対戦
シリーズの既存作品に比べると、今作では野性のポケモンがかなり強く設定されています。レベル40のポケモンを持っていても、レベル20のポケモンのわざでかなりのダメージを負わされます。さらに前述した「オヤブン」ポケモンの存在もあって、過去作と比して「ひんし」が多発します！
もちろん基本はアクションゲームなので、そもそも野性ポケモンと戦闘しないようにプレイすることもテクニックの一つとなっているのですが……そうもいきません（個人のゲームスキル差によります）。
大事な手持ちポケモンがバコバコと「ひんし」状態になっていくのは、ちょっと辛いものがありました。
「オヤブン」との戦闘では、死ぬこと前提でポケモンを選出してボールを投げるタイミングをつくることも当たり前なので、ポケモンを大事にしている人ほど悲しい気持ちにはなりやすいかもしれません。
ガチンコのオープンワールドでやりたい！
ここまで改善してほしいことも多く書きましたが、それでも本当に面白いですし、もちろん僕が挙げた意見なんて天才集団の開発側は想定範囲内でしょう。その上で、やはりガチのオープンワールド（それこそ『ゼルダ』を越えるような！）でポケモンをやりたいという欲求がさらに高まりました。
また次のシリーズが、『ソード・シールド』のような伝統的なRPGになるのか、今作の『Pokémon LEGENDS アルセウス』で見せたアクションゲームとしてのポケモンへ進化させる方向に舵が切られるのかはわかりません。
しかし、ぼくのようなゴリゴリにオンライン対戦が好きな保守的な長年のポケモン愛好家であっても、今作のオープンワールド風のポケモンには強い可能性を感じました。
「ポケモン」というゲームの飽くなき挑戦と、旧来のコンセプトを改めて再定義し、回帰したともとれる姿勢。その両軸を稀有なレベルで達成したからこそ、今作の面白さは実現したのでしょう。
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1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:5079)
色違いの確率に関しては、約1/400のポケモンGOに合わせたんじゃないかなと思いました