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連載 | #7 『Pokémon LEGENDS アルセウス』全力特集

『Pokémon LEGENDS アルセウス』レビュー 挑戦と原点回帰の稀有なる融合

『Pokémon LEGENDS アルセウス』レビュー 挑戦と原点回帰の稀有なる融合

『Pokémon LEGENDS アルセウス』

POPなポイントを3行で

  • 長年のポケモン愛好家が『アルセウス』をレビュー
  • 良かったこと・改善してほしいこと
  • 過激保守のポケモン愛好家も唸る名作!
みなさんこんにちは。KAI-YOUでいちばんポケモンが好きで対戦も全国レベルに強いと自負する、わいがちゃんよねや(米村)です。

待ちに待ったシリーズ最新作『Pokémon LEGENDS アルセウス』が2022年1月28日についに発売されましたね。
『Pokémon LEGENDS アルセウス』プロモーション映像
事前の予告などから、これまでの『ポケモン』とは一線を画した"シリーズ最新作"ということもあって、幾ばくかの不安が多くのポケモンプレイヤーに同時に襲いかかっていました。

当然、先んじてリリースされた『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』が思いのほか微妙だったという点も懸念事項としてありました……(もちろん楽しんでる人もいます。個人の感想です)。

いやしかし、改めて思い知らされました。ポケモンは常に更新と挑戦を続けいく、最高のゲームなのだと……!

休日と貴重な睡眠時間を費やして30時間ほどプレイして、ようやく一通りのストーリーをクリアすることができたので、本作のレビューを行っていきます。

目次

※もしかしたら人によってはネタバレだと感じる記述があるかもしれませんが、気をつけて書いています。

『ポケモン アルセウス』の良かった点いろいろ

「ポケモンサーガ」の新たな構築

「シンジュ団」の団長カイちゃんは信仰深い。『Pokémon LEGENDS アルセウス』プレイ画面

これまで数多のシリーズを重ねてきたポケモンですが、主人公や舞台が毎回違えど、実はポケモンという存在がこの世界や宇宙の創世に関わっている(らしい)という通底した隠し設定・物語を持っています(僕はこれを"ポケモンサーガ"と勝手に呼んでいます)。

本作の物語では、その神話的なポケモンの存在・伝説がより強調されています。

主人公はポケモンの研究を行う組織「ギンガ団」に所属し、フィールドワーク(調査・ポケモンの捕獲や育成)などを行いながらゲームを進めていくことになります。

時代設定としても、従来の近未来的なポケモンシリーズより遥か昔であることが明示されており、主人公は別の世界から異世界転移してきたらしいストーリーです。なんて現代的な作劇でしょうか。

舞台となるヒスイ地方も、おそらく1800年代中~後期の北海道をモチーフにしていて、「ギンガ団」は他所の土地から新天地を求めてやってきたことが感じられる設定。いわゆるフロンティアスピリットに燃える屯田兵ポジションです。

まだ「ポケモン」という存在の研究が進んでおらず、人々の生活にもあまり溶け込んでいない時代。"神"として信仰の対象となっていた古代の名残りが強く残っています。

先住民である「コンゴウ団」「シンジュ団」と違い、外部から流れ着いた「ギンガ団」と主人公は比較的その信仰心が薄く、研究対象として、生活の一部として、あるいは道具としてポケモンを解釈・定義していきます。それは"ポケモンサーガ"を解釈する上で非常に重要なことなのです。

ポケモンのハンパない躍動感と"恐怖"

オヤブンに見つかった時の恐怖は異常。『Pokémon LEGENDS アルセウス』プレイ画面

そう、この世界ではポケモンはまだ人間から理解されていない、謎に満ちた生物なのです

いざフィールドに出ると、お昼寝していたり、吠えていたり、水辺で生活していたり、様々なポケモンたちの躍動的な姿を「発見」することができます。

モンスターボールからポケモンを出すと(ポケモンが入っている状態のボールを「ポケモンボール」と呼ぶことが今作で定義付けされました)、いろんな表情のポケモンを見ることができておすすめです。

そしてなにより特筆すべきは、野性で襲ってくるポケモンたちが本当に「怖い」ことです

従来のシリーズでは「かわいさ」「かっこよさ」が強調して描かれていたポケモンですが、しっかり怖いため、主人公には調査・研究という目的があるのですがあまり頻繁に出くわしたくありません。直接プレイヤーを攻撃してくるし、ふつうに殴られてると死にます。

特に「オヤブン」と呼ばれる通常よりも大きく、目が真っ赤に光るポケモンに遭遇してしまったときの恐怖。山奥で熊とかイノシシに鉢合わせしたらこんな感覚になるんでしょうか。

ストーリーや村人の会話などでも、ポケモンへの恐れを表現する描写が多く、これまでのポケモンにはなかった「死」の匂いが本作にはあります。

広大なフィールドを駆け巡る自由度の高さ

ポケモンライド(アヤシシ)

今作はいわゆる「オープンワールド」の作品ではないのですが、いくつかの広大なフィールドを自由に駆け巡ることが可能で、疑似的なオープンワールド作品であるともいえます。

BGMやゲームUI、主人公のアクションなどから『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を強く彷彿させる要素があり、さすがに『ゼルダ』と細かく比較すると自由度という点では劣りますが、それでもポケモンが生きる世界を駆けまわることができるのは、ファン待望の体験と言えます。

チュートリアルを無視していきなりレベル40のギャロップを捕まえるのも良し、ストーリーを進めないで自由にポケモンを狩猟するのもよし、ひたすら色違いポケモンの厳選をするのも良いでしょう。

特にライドポケモンである「オオニューラ」を手に入れてからは目に映るフィールドのほとんどを踏破することができて、一気に世界が変わります。

捕獲・コレクションすることの再定義

近年、ポケモンのヘビーなファンの多くはオンライン対戦やそれに伴う育成・厳選にのめり込んでいきました。

前作『ポケットモンスター ソード・シールド』は特に顕著でしたが、ゲーム内でポケモンバトルは競技・スポーツ化されており、世界的な人気を誇っているという設定。現実でいうe-Sportsの盛り上がりと重ねることは容易でした。 YouTubeでもポケモンで人気の配信者はオンラインバトルの高いテクニックや独創的なパーティー構築を披露することがメインコンテンツとなっており、ポケモン=対戦ゲームという認識はヘビーなプレイヤーであればあるほど強くなっています

しかし、なんとシリーズ最新作を銘打っているにも関わらず、今作ではオンラインの対人戦は一切なし。とにかく調査・捕獲に特化した作品になっているといえます。

これまではポケモンを一匹捕まえれば、そのポケモンの図鑑が埋まって説明文が表示される仕様でしたが、今作では「研究レベル」が用意されており、何匹も捕まえたり倒したりしないと完成しません。

捕まえることで条件を達成していく『Pokémon LEGENDS アルセウス』プレイ画面

まったく同じ種類のポケモンであっても、個体ごとに大きさのバラツキもあり「大きいサイズ」「小さいサイズ」を捕まえることもタスク化されていることもあります。

「交換」「捕獲」「対戦」の三軸が初代『赤・緑』で打ち立てられたポケモンのコンセプトでしたが、年々その比重が「対戦」に寄っていました。そのバランスを一気に再定義したようなゲームシステムになっています。

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連載

『Pokémon LEGENDS アルセウス』全力特集

『Pokémon LEGENDS アルセウス(ポケモンレジェンズ アルセウス)』。Nintendo Switch用ソフトとして2022年1月28日に発売された同作は、シリーズ初のアクションRPG。 『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』などの舞台でもある「シンオウ地方」の過去(ヒスイ地方)を、完全オリジナルストーリーとして描いている。 過去作のポケモンが新たな姿で登場する『Pokémon LEGENDS アルセウス』の魅力・最新情報を、様々な切り口から紹介していく。

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1件のコメント

匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:5079)

色違いの確率に関しては、約1/400のポケモンGOに合わせたんじゃないかなと思いました

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