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漫画「違法ネタバレサイト」運営法人が書類送検 詳細な文字情報は著作権法違反に

漫画「違法ネタバレサイト」運営法人が書類送検 詳細な文字情報は著作権法違反に

Photo by Kaur Kristjan on Unsplash

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  • 違法ネタバレサイト「漫画ル」が書類送検
  • ストーリーが詳細にわかる文字情報を掲載
  • 小学館『ケンガンオメガ』などが被害に
小学館は、漫画『ケンガンオメガ』の内容を無断でインターネットに公開していたネタバレサイト「漫画ル ~無料漫画感想ネタバレビュー」の運営法人及び代表者が、福岡県南警察署により書類送検されたと発表した。

「漫画ル」は、画の掲載は少ないながら、セリフなどの文字内容や情景をほぼそのまま抜き出し、ストーリーが詳細にわかるように掲載するネタバレサイト(現在は閉鎖)。他の出版各社が発行する多数のコミック作品について、ほぼ全ての文字内容=ネタバレを著者に無断で掲載していた。

小学館「荒稼ぎする卑劣な犯罪の一掃を」

違法ネタバレサイト「漫画ル」の摘発について/画像は小学館「マンガワン」公式サイトより

「漫画ル」は2019年1月から運営されていたが、2020年5月に小学館からサイトが利用するサービスプロバイダに通知が行われると閉鎖。その後小学館では、原作者を原告として東京地方裁判所に発信者情報開示請求訴訟を提起している。

2021年3月26日、裁判所は「漫画のセリフ」という言語の著作物にも言及した上で、「漫画ル」による転載行為は著作権侵害(複製権及び公衆送信権の侵害)にあたると認定。サービスプロバイダに対して発信者情報の開示を命じる判決を下していた。

小学館のマンガワン編集部は発表で、「サイトが法人によって運営されている悪質性、また、漫画の文字のみであっても著作権法違反にあたることによる類似サイトへの警告という点からも、同サイトの刑事的責任を問う必要があると考え、福岡県警に摘発をお願いし、この度の書類送検に至った次第です」と経緯を説明。

さらに「マンガワン編集部は、漫画家が心血を注いで創作した作品を無断で盗み取り、これを糧に荒稼ぎする卑劣な犯罪の一掃を目指します」とし、「刑事、民事両面からの法的手続きをはじめ、あらゆる侵害サイトに対し、今後も断固たる対応を続けて参ります」とコメントした。

海賊版サイトの撲滅に力を入れる小学館

なお、一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の公式サイトでも、同様の発表が行われている(外部リンク)。

また小学館は、海賊版リーチサイト「漫画天国」の摘発も発表。『週刊少年サンデー』に連載されている漫画を、インターネットに無断で掲載していた海賊版サイトに誘導するリーチサイト「漫画天国」を運営していた人物が、著作権法違反の容疑で警視庁東村山警察署により書類送検されたと報告している(外部リンク)。

海賊版リーチサイト「漫画天国」の摘発について/画像は小学館の発表リリースから

掲載漫画の無料開放企画で啓蒙を行う「マンガワン」

「マンガワン」

「マンガワン」は、累計ダウンロード数2600万を超える小学館の人気コミックアプリ。前述した『ケンガンオメガ』のほか、ドラマ化された『プロミス・シンデレラ』やアニメ化された『灼熱カバディ』などが連載中。

美味しんぼ』『闇金ウシジマくん』『おやすみプンプン』など、小学館の歴代人気作品を読むこともできる。

また例年24時間限定で掲載作品がすべて無料で開放される企画を行っているが、その際に海賊版サイトおよび違法アップロードに対する啓蒙のステートメントが発表されており、無料で漫画が読めることの意味を考えるきっかけを届けている(外部リンク)。

海賊版問題をめぐって

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