『コロコロコミック』555号の記念PVが最高! アニメーション監修に鬼才 松本理恵

『コロコロコミック』555号記念PV

“アニメーション監修”を担当したのは……鬼才・松本理恵さん!

月刊コロコロコミック』555号目の発売を記念したアニメーションPVが、7月31日にYouTubeチャンネル「コロコロチャンネル」で公開された。

映像では、Eveさんが書き下ろしたテーマソング「巻物語」流れる中、歴代掲載作品の名シーンを通じて、雑誌の歴史を2分半に凝縮。

「『巻物語』コロコロコミック555号記念PV」場面カット

アニメ制作をボンズ(BONES)、監督/絵コンテを依田伸隆さん、キャラクターデザイン/作画監督/原画を杉浦幸次さんが担当した。

そして、『京騒戯画』や『血界戦線』で知られ、最近では「ポケットモンスター」のMV「GOTCHA!」を手掛けた松本理恵さんが、アニメーション監修として参加している。

表舞台でほとんどそのクレジットを見る機会がない中、貴重な参加作品と言えそうだ。

【画像】「コロコロコミック555号記念PV」場面カット

1977年創刊『コロコロコミック』の歴史を凝縮した映像

『ドラえもん』『ポケットモンスター』『デュエル・マスターズ』『ベイブレード』『ビックリマン』『ゾイド』『妖怪ウォッチ』──。

玩具や漫画などを含め、『コロコロ』に掲載されてきた人気コンテンツが大量に登場する同誌555号記念のアニメPV。かつて親しんだ作品を探しながら観るのも面白い。

「『巻物語』コロコロコミック555号記念PV」場面カット

ナビゲーター役として登場しているのは、現在連載中のSF漫画『運命の巻戻士』の主人公・クロノ。

時間を巻き戻せるクロノの能力によって、時を巻き戻したり前に進めたりしながら、1977年の創刊時から現在に至るまでの『コロコロ』の歴史を紐解いてくというストーリーだ。

なお、555号目に当たるのは、6月14日に発売された『月刊コロコロコミック』2024年7月号となる。

「『巻物語』コロコロコミック555号記念PV」場面カット

“考えうる最強の布陣”で制作された『コロコロ』555号記念PV

PVを制作したのは『僕のヒーローアカデミア』で知られるアニメスタジオ・ボンズ。

メインスタッフは、アニメのOPやEDを数多く手がける映像制作会社・10GAUGEの依田伸隆さん、近年はボンズ作品への参加が多いベテランアニメーター・杉浦幸次さん、そして松本理恵さんという布陣だ。

「『巻物語』コロコロコミック555号記念PV」場面カット

プロデュースを担当したSTORY inc.の岡村和佳菜さんはコメントで「“考えうる最強の布陣”」と評している。

依田伸隆さんは、Eveさんのライブ映像やアニメーションを組み合わせた映画『Adam by Eve: A Live in Animation』などを手掛けた人物。

杉浦幸次さんはOVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』や、松本理恵さんが監督をつとめた『血界戦線』の作画監督などを担当している。

「『巻物語』コロコロコミック555号記念PV」場面カット

「『巻物語』コロコロコミック555号記念PV」場面カット

『血界戦線』やポケモンMVで知られるアニメ監督 松本理恵

アニメーション監修を担当した松本理恵さんは、1985年生まれのアニメーション演出家/監督。

東映アニメーション時代に、当時25歳で『映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?』の監督に抜擢。その後アニメファンから評価が高い『京騒戯画』でも監督をつとめた。

2015年の『血界戦線』では監督、2017年の『血界戦線 & BEYOND』ではエンディング絵コンテや演出を担当。各作品を通じて、その天才性は高く評価されている。

アニメ『血界戦線』ノンクレジットED

しかし、2017年以降、表立ってTVアニメの制作に参加することほとんどなく、クレジットで名前を目にする機会もない。

だからこそ、2018年にはロッテ創業70周年アニメCM「ベイビーアイラブユーだぜ」や、2020年の「ポケットモンスター」とBUMP OF CHICKENのコラボMV「GOTCHA!」など、参加作品が発表されるたびに注目を集めてきた。

「GOTCHA!」MV

ちなみに、『コロコロ』のPVでプロデュースを担当したSTORY inc.は、前述の「GOTCHA!」などにも参加。同社の取締役/プロデューサーの岡村和佳菜さんは、『血界戦線』『僕のヒーローアカデミア』なども担当している。

余談だが、2022年5月に発売された雑誌『anan』において、友人である小説家・辻村深月さんとの対談の中で、松本理恵さんは次回作を制作中である話している。

『コロコロ』555号記念PVがその次回作なのかは定かではないが、ファンの間では次回作への大きいが大きいクリエイターだけに、今後の情報にも注目したい。

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