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POPなポイントを3行で

  • 竹書房が米通信事業者を訴訟
  • 違法アップロードサイトへの対策の一環
  • 通信事業者への訴えがどう作用するか?
竹書房が米クラウドフレアを提訴 海賊版サイトについて通信事業社の責任問う

Photo by Markus Spiske on Unsplash

出版社の竹書房が、米国の電気通信事業会社・Cloudflare(クラウドフレア)に対して民事訴訟を提起し、2019年12月20日付で東京地方裁判所に受理された。

竹書房は自社から刊行される多数の著作物を違法にアップロードし、無料で閲覧可能にしている違法サイトにクラウドフレアがサーバーを提供していることを問題視。

違法にアップロードされた著作物を同社のサーバー上から削除するよう直接要請したが、対応されなかったため、裁判所を通じて著作権侵害ページの削除と損害賠償の支払いを求めるとしている。

同社の運営する「WEBコミックガンマ」で連載されている『どるから』の漫画を担当する著作者のひとりであるハナムラさんと共同での訴訟であることも明らかとなった。

竹書房「すべての著作権侵害に加担する勢力について断固たる態度で当たる」

竹書房は今回の訴訟について、「Webに無断で作品をアップロードする者、それによって利益を得る者、またその補助をする者、すべての著作権侵害に加担する勢力について弊社は断固たる態度で当たる所存でございますが、今回につきましてはその一環として違法サイトにサービスを提供する通信会社への訴訟提起を行うこととなりました。」と説明。

著作権侵害を容易にする環境の提供を懸念し、著作権の侵害に際して速やかな削除を行うことを求めることを訴訟の主旨として、「損害賠償については最低限にとどめ、今後、著作権侵害を容易には行えなくなる環境整備への道筋となる判決を強く望んでおります。」としている。

漫画村はじめ違法アップロードへの対策強化

違法アップロードされた漫画を掲載していたWebサイト・漫画村が社会問題化し2018年には閉鎖されたように、近年違法アップロードサイトへの取り締まりが強化されつつある。

これまで、違法アップロードサイトにサービスを提供する通信事業者については、プロバイダ制限責任法に基づき、裁判所への申し立てを経てサイトの発信者情報開示請求を行うという対応が多くとられてきた。

なお、クラウドフレアを利用していた漫画村についても米国での民事訴訟を経て、クラウドフレアが情報提供に応じている。

同時に、多くの違法アップロードサイトが利用するクラウドフレアにはこれまで多くの出版社がコンテンツの削除要請を行ってきたが、基本的にはそれに応じない姿勢をとってきた。

他方、アメリカでは2018年、学術論文の海賊版サイト「Sci-Hub」への訴訟に関連して、裁判所からの命令によってクラウドフレアが「Sci-Hub」へのサービス提供を停止したという事例も存在する。

極めて特殊なケースとして国内外で注目を集めたが、判例ができたことを受けて通信事業者が風向きが変わってきていることも事実だ。

日本での通信事業者への訴訟にはどのような判決がくだるのか。その行方に注目が集まる。

海外展開の試行錯誤

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